• 玉野競輪場開設65周年記念瀬戸の王子杯争奪戦3/19〜3/22

インサイドレポート・シリーズ総評

後記 GⅢ 玉野 03/19

河村雅章

河村雅章

 ダービーから間もないということで、各選手はさすがに疲れの色を隠せない様子だった。主力組の明暗はくっきり。そんな中で全員が優出したSS4名の安定ぶりはさすがといったところ。また、予選組からの奮闘も目立ったが、1番の活躍は3連勝で優出した河村雅だろう。準決勝は格上を撃破し、番手の神山雄をも振り切ってまくり勝ち。

 「今回勝負できたし自信になりました。決勝はラインから優勝者を出したかったですね。僕がもっと長い距離を踏めれば。力不足でした。もう1段階レベルアップしたい」

 牛山貴も連日鋭い伸びで「今回からフレームを換えて伸びが良い。ゴール前まで余力が残せている感じ」と好感触。今後の走りに注目だ。

 一方の九州勢は総崩れ。中川誠、井上昌、松川高は精彩を欠いて二次予選で敗退。中川は世界選から中0日でダービー、そして今節と連戦が影響しているのは明らか。

 「疲れは大丈夫と思ってたけど、レースに(本来の走りが)出てないし重症ですね」

 井上も本来の動きが見られず。「もう少しやれると思ったけどダメでした。選手になって1番悪いかも。ヤバい。腰痛が出て練習不足がはっきり出てしまった」。復調には時間がかかりそうだ。

岩津裕介

岩津裕介

 その影響を受け、連係した地元の友定祐、柏野智も二次予選で敗退。唯一の岩津裕も疲れには勝てず、準決で涙を飲んだ。

 「今回は良い感じで入れたと思ったけど、日に日に疲れが出ましたね。それでも気持ちでやれると思ったけど、全部勝つのは難しい。4日間全力で戦える体力がなかった」

 その他、矢口啓は今回、初日特選に復帰するなど復調急だ。

 「準決は打鐘目掛けて行ってれば決まったかも。上で戦うにはあそこで動けないとダメ。今回は自分の弱さが出た。でもそれは収穫。脚と気持ちの強さを高めていく」

 巴直は先行、まくりで3842着とまとめ「怪我で1年半低調だったけど、戦えるまでになってきた。地元の桜花賞が楽しみ」と、笑顔で帰路についた。

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