後記 GⅢ 西武園 04/21
地震の影響で練習どころから、普段の生活さえままならない苦しい状況のなかで、熊本から3選手が参戦。準決で大立ち回りを演じた合志正は残念ながら失格となったが、3選手とも気迫のこもった走りで地元の熊本にエールを送った。徳永哲は最終日を逃げ切り、熊本勢唯一の白星を挙げた。
「状況が状況なんで、満足できる状態ではないですけど。初日が弱気だったんで、あとで合志さんといろいろ話して。言い訳はしないで頑張ろうって。練習の仕方とかもアドバイスをもらった。久々にハナを切っての1着は、自信になります」
関東5車がひとつになって藤田竜のVを結実させた地元勢。準決では池田勇、平原康が、番手まくりから優出。その2人の先導役を務めた相川永と土屋壮が今度は最終日で連係。4日間すべて積極策の土屋の意をくんだ相川が、番手発進でシリーズ2勝目。地元勢の層の厚さを感じさせた。
「去年(当所記念の最終日)同じ並びで俺が発進しないで4着だったんで、今年はシビアに行かせてもらった。自分としてはこのシリーズで自信もついたし、だいぶ良くなってきた。練習も間違ってなかったんだと。それでさらに身が入るようになってくると思います」
「やっぱりいいですね」と、1912着を振り返ったのは山崎将。4日間バラエティーに富んだ戦いで存在感を見せた。
「初日が飛び付き、2日目が先行、3日目がまくって、最終日は番手。最終日は(高橋陽の)番手を回してもらって勉強になったし、付いていけたことは大きい。2日目の9着がいまの脚ですけど、先行してもう少しいい着に。もう少し上積みが欲しいですね」
雨谷一は前回の名古屋F1で落車。復帰場所にもかかわらず、強気の攻めを披露。準決では浅井康とのポジション争いにも怯むことはなかった。
「自力なんですけど、なんでもやってきたい。(渡邉)一成さんに借りているフレームを今回初めて乗ってみた。スピード乗っちゃうと流れる感じがあるし、これで自分の持ち味を生かしたい」