後記 GⅢ 小松島 07/07
ベテランの活躍が目立ったシリーズだった。有坂直に市田佳、高木隆が久々の記念優出。平成24年2月の花月園メモリアル以来、実に4年5カ月ぶりの記念優出となった有坂直は「去年の11月から体重を落として、今は11キロ減った。それまでは勝負前に脚が一杯だったけど、最近はレースが楽になった」とダイエット効果で切れ味が復活した。市田佳は「脚もいい感じで動いてる。いい時期に記念が来てくれた」と復調を実感。1年ぶりのG1出場となる8月松戸オールスターへ大きな弾みをつけた。
地元勢では若手機動型が今後の可能性を感じさせた。久米康は初出場の地元記念で準決勝に進出。 「配分が空いた1カ月で色々成長できたかな。決勝に上がりたかったけど、あのメンバーで走れたのは大きかった。したいレースはできたし、あとは単純に力をつければ」
小川真は「楽しかった」とシリーズを振り返るが、これでS級では3場所続けての初日敗退。「エンジンのかかりが遅い。初日だけ課題なんで、調整法とか考えます」と今後の課題を口にする。
原田研の最終日落車は残念だったが、怪我は軽傷。エース、小倉竜も連日鋭い伸びで復調をアピールするなど地元勢にとっては意義のある4日間だった。
大塚英はS級復帰戦でヒットを連発した。
「練習で一本、一本出し切るようにして、変わってるのはそのぐらい。前のS級より伸びてますね。流れがよすぎて怖い。今期の運を全部使っちゃいましたね」
佐藤佑はS級初戦で4日間主導権を握った。
「S級は展開が早くて下手に迷わないからいいですね。これからもしっかりポイントで動いて結果も出したい。いい経験になりました」
最終日9Rに開催されたケイリンエボリューションは永井清が五輪メダリストの意地を見せた。
「根田(空史)君が強かったし、(番手に入って)あとは抜くだけ。4コーナー回ってからもいい感じだった。今回ので点数が上がるし、本業で頑張らないと」