後記 GⅢ 豊橋 08/25
吉澤純の記念初優勝で幕を閉じた今大会。決勝戦にはその吉澤をはじめ、金子幸、三谷竜と101回生が3名勝ち上がった。金子は「踏んだら出たし調子はいい」と前走、小倉で優勝した勢いそのままに今シリーズも軽快な動きを見せた。
大坪功は今回が記念初優出。昨年夏から取り組んでいる体幹トレーニングの成果で「最近、練習では自力で10秒台が出る」と前検日に話した言葉どおりの走りで勝ち上がりはヒットを連発した。残念ながら決勝戦で落車してしまったが「大丈夫」ならひと安心。鋭いタテの脚は引き続き買いだ。
優勝が期待された深谷知、金子貴の地元、師弟コンビは今シリーズ唯一の連係となった準決勝で敗退。深谷は「今開催は全然いいところがなかった。脚の感じがよくなかったんで、また次に向けてしっかり頑張りたい」。オールスター後に地元記念へ向けて詰めた練習の疲れからか動きに精彩を欠いた。
久々に地元記念を未勝利で終えた金子も「オールスターで落車した影響はない。体は大丈夫なんで、また頑張ります」と前を向いた。
同じくオールスターで落車明けだった合志正はまずまずの手応えをつかんだ。
「落車したので、今回は前に使ってたフレームを持ってきてセッティングをガラッと変えた。感じもよかったし、もう少しこうすればって方向性も見えた。あとは4コーナーからの切れが出れば上位と走っても大丈夫」
最終日9Rに開催されたケイリンエボリューションは五輪帰りの脇本雄が上がり10秒2の好ラップで圧勝した。
「僕のなかでは一番得意なパターンでした。久々に声援のなかで走れたし、それも(日本の競輪の)魅力。いつもどおりに(レース前の)ルーティンができて盛り上がったし、いいんじゃないですか」
大外枠からダッシュよく前を取った坂本健だったが「そこで終わっちゃいました。すいません。終わってみれば脚が違うということで」。脇本の強さに舌を巻いた。