後記 GⅢ 青森 09/08
今年の青森記念は、近畿勢が大量6人を決勝に送り込んできた。その一翼を担った古性優は、今シリーズから新車を投入。決勝は9着に終わるも「(セッティングに関しては)自分的に上積みがかなりあった。あとはこれで練習をしていきたい」と好感触を得た。
伊藤信も活躍した一人。一次予選で敗退したが、その後は軽快なまくりで2勝。積み重ねてきたものが結果に現れてきた。
「3月くらいから、乗り方とかセッティングを見直そうと。それからずっとかえています。今シリーズも毎日違うセッティングで。今回が一番良かったですね。レースの中でしか分からないこともあるし、レースの中で(セッティングを)出していきたい」
逆に期待された地元の新山響は準決勝で敗退。「ノルマは決勝」と語っていただけに、悔しさを滲ませる。
「準決で何もできずに後ろに迷惑をかけてしまって、最悪のレースをしてしまいました。こういうところで勝っていかないと、また呼んでもらえなくなると思うので。今回は体調面も整えられなかったし、脚もいい時に比べれば全然ダメでした。こういうのを繰り返さないように」
最終日の9Rには「熊本地震災害復興支援レース」が一発勝負で行われた。勝ったのは守澤太。先行する箱田優を車間を切って好アシストし、ゴール前で差し切った。
「箱田君は最高ですね。森田(康嗣)さんもびっちり締めてくれていたし、ラインのおかげです。(初手で)中団を取ったらいくという作戦でした。(出切ってからは)猪俣(康一)さんも見えていたし、楠木(孝志郎)さんも見えていました。来たのを止めようと思っていたけど、何一つやることはなかったですね」
箱田優が粘って2着。地元で同型を完封する力強い走りを見せてくれた。 「誰も出させないつもりでした。守澤さんさまさまですね。踏み直せているけど、みんな脚があるし、まさか2着に残れると思っていなかったので良かったです。やったほうですね」