• 向日町競輪場開設99周年記念平安賞9/29〜10/2

インサイドレポート・シリーズ総評

後記 GⅢ 向日町 09/29

 今年の「平安賞」は京都ワンツーという地元ファンにとって最高の結果で幕を下ろした。その立役者は脇本雄だ。リオ五輪から帰国して3戦目。万全の体調ではなかったが、オール連対の勝ち上がり。単騎となった優秀戦以外の3走は地元勢の前で務めを全うした。

 「競技は1人で戦うので得るものが多かった。でも、競技の自転車と感覚が全然違うので、なかなか馴染めないですね。持久力は落ちているけど、体の反応はよくなっています。今回は体調が悪くて、日に日に悪くなっていく感じでした。それでも次につながる走りはできたと思います」

根本哲吏

根本哲吏

 そのほか動きの光った機動型をピックアップ。根本哲はシリーズ2勝。二次予選で中団外併走からまくったスピードは強烈だった。

 「前回の共同から新フレームで今回が2場所目だったんですが、二次予選は重い感じがしなかったし、最終日も気持ちよく駆けて逃げ切れました。周りからアドバイスをもらって改善点も見つかったので、次はセッティングを元に戻してみようと思ってます」

 長島大介は久々の記念参戦で3172着と存在感をアピールした。

 「準決勝は脇本さんを相手に走れて、いい経験になりました。連日、自分なりに早く仕掛けられたし、収穫も多かったですね。脇本さんと渡り合えるぐらいまで、もっと力をつけたいです」

山田久徳

山田久徳

 シリーズ最終日の2日の9レースに「熊本地震災害復興支援レース」が争われた。レースは赤板前から飛び出した野口正を中本匠が打鐘過ぎに叩いて先行策に出る。地元の山田久は最終1センターで車を外に持ち出して自力にチェンジ。圧巻のスピードで前団をひと飲み。ファンの圧倒的な支持にきっちり応えた。

 「展開が悪くなって、ちょっと焦りました。中本君に叩かれて、3番手(の小林弘)がちょっと遅れてきたので、どうしようか迷いましたね。外に持ち出せてからは脚に余裕があったし、行けると思いました。地元で勝てたし、人気に応えられてよかったです」

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