後記 GⅢ 玉野 09/24
G3に、初めて外国勢が参戦。連日、世界トップレベルの実力を目の当たりにし、日本勢からは驚きとため息が漏れた。
ドミトリエフは、まさかの一予敗退もシリーズ2勝。リオ五輪銅メダリストの実力を見せた。
「100%ハッピーじゃないけど、2勝できたし、負け組みとしてではなく次のレースに臨みたい。2日目の選手紹介でファンから頑張れと言ってもらえて目覚めました。感謝したいです。(2勝は)私だけではなく、ファンと一緒に勝ち取ったものだと思います」
郡司浩は、準決でブフリに惜敗。だが、2242着と、次走の親王牌へ好感触をつかんだ。
「今回から新車だったんですけど、感覚がつかめました。親王牌につながりますね。あとは(この自転車で)33を走ったことがないので。一週間くらいで調整します」
吉田敏は二予で敗退も、その後は連勝。獲得賞金でのGP出場も見えているだけに、気持ちを切らさず好走した。
「(最終日は)ジャンから先行を考えていた。そういう気持ちがあったからいけた部分もある。この年になって、気持ちと脚だけではなく、全てを総動員して。春から10月が勝負と思っていて。点数より、今は1円でも多く稼ぐことが重要。後半で連勝できたのは自分の中で意味があります」
最終日には「ケイリン・エボリューション」が行われた。今回から外国勢が参加した注目の一戦を制したのは、9年ぶり来日のテオ・ボス。中団からスパートして番手に入ると、最終バックから再度踏み上げ勝利した。
「ペーサーの後ろに付けたかったけど、後ろになってビックリしました。ブロックとかをされると思ったので、前の方に行ったら1番(友定祐)が譲ってくれて良かった。ペーサーがいなくなってからは早くなったり遅くなったりしてたけど、仕掛けてからは全開で。最後のコーナーは良い状態でした。本当に日本に帰ってくることが夢だった。コンディションはもっと良くなると思う。次の競輪は自転車が変わるけど楽しみです」