後記 GⅢ 京王閣 10/29
5年ぶりに地元勢がV奪還に成功した京王閣記念。惜しくも優出を逃した他の地元勢も、最後まで奮闘した。
地元の総大将・後閑信は、まさかの一次予選で敗退。しかし、3日目に先行して押し切るなど、シリーズ2勝。最後まで地元開催を盛り上げてくれた。
「何か残さないと。敗退したけど、少しは取り返せたかな。でも、あれが今の実力ですね。ケガをして、体が動かなくてイライラした時もあったけど。言い訳はできませんし、そうも言っていられないですから。(今シリーズは)いいきっかけになりました」
三谷竜は優出を逃すも、気持ちを切り替えて1411着。状態も良かっただけに、組み立てに失敗した2次予選を悔やむ。
「調子は良かったので、2次予選で失敗したのがもったいないですね。しっかりと自分の脚を作って、楽にレースができるようにしていきたい。今後は普通に練習して競輪祭に臨みます」
スランプ気味だった黒川茂だが、今シリーズは持ち前の先行力が復活。今期はS級点の確保ならずも、好感触を得て自信を深めた。
「(6月)和歌山で落車して。強い人は走りながら戻すので、その後は無理やり走っていました。傷も癒えてきたし、ちょっとずつマシになってきましたね。前に出れたら、何とか抵抗できています。でも、最終日はやってしまいました。いろいろ勉強になりましたね」
また、最終日の9Rには「熊本地震災害復興支援レース」が一発勝負で行われた。勝ったのは柴崎淳。最終ホームから7番手まくりを放つと、先に仕掛けた取鳥雄を力でねじ伏せた。
「今日は中団、中団と思って。(堀内昇と取鳥で踏み合いになると思ったが)取鳥君がパッとやめたので焦りました。でも、ホームからいってくれたし、小川勇さんが付いていなかったので、いい目標になりましたね。3コーナーくらいではまくり切れると思いました。(賞金は)選手会を通して一部は寄付します。そのためのレースなので」