後記 GⅢ 防府 11/03
北津留翼の優勝で幕を閉じた防府記念。地元中国勢からは誰一人として決勝へは進むことができなかった。今開催が初の地元記念となった清水裕も準決で涙を飲んだ。だが準決で連係した松浦悠が「俺らは80から90点のレースはした。あとは(清水)裕友が脚を付けていくしかない」と話したように、今の清水の持てる力は出し切っていた。
「4日間自分のレースはしっかりできたと思います。あとは足りないところも見えたので、もっとレベルアップしていきます」と前を向いた。
3度目の地元記念参戦となった山下一は一予で敗退も、2勝をマーク。
「最後は何とかいい形で締めくくれました。応援が後押ししてくれましたね。ただ今回は勝ち上がれなったので。勝ち上がって勝負したかったです。また来年呼ばれるように精進してきます」
稲川翔は今開催が左鎖骨骨折からの復帰戦。勝ち星こそなかったが、笑顔で開催を振り返った。
「良くはなかったけどしっかりとしたメンバーの中で走れた。負けて悔しいと思えた。まだ動けてないし、ギャップがあるのは当然。良くなるところしかないし、もっと欲を出して頑張ります」
稲垣裕は準決で敗退も気持ちはすでに競輪祭へと向いている。
「今回はちょっと体が重たかったです。長期的にはグランプリへ向けてですけど、まだ最後のG1の競輪祭があるので。あと2週間しっかりと競輪祭へ向け調整します」
また、最終日の9Rには「熊本地震災害復興支援レース」が一発勝負で行われた。勝ったのは単騎の小倉竜。中川誠の仕掛けに合わせ、バック4番手まくりで快勝。
「ああいうのを想定してたんで。芦澤(大輔)に合わされるかなと思ったけど、出ていかなかったからラッキーと。あとは(中川)誠一郎が飛んできて2着かと思ったけど、誰もこなかった。よかったです」
一方、人気に推されるも8着に沈んだ中川誠。
「展開はよかったんですけど、小倉さんの一車が難しかったです」と言葉少なだった。