後記 GⅢ 立川 01/04
優勝は北津留翼。準決勝、決勝と内を抜け出す器用な走りで今年最初の記念開催を制したが、平原康、新田祐に稲垣裕、深谷知も今年の活躍を期待させる上々の滑り出しを見せた。
決勝進出こそ逃した吉田拓だが、特選で三谷竜、準決勝で深谷知と力勝負を演じるなど内容のある4日間だった。
「すごい疲れたけど、いい4日間でした。深谷さんとの差をジカで感じることができたし、課題も見つかった。ここから3週間空くので全日本選抜に向けて考えながらやりたい」
今シリーズは決勝に進出した石井秀、小埜正をはじめ、千葉勢が大活躍した。蒔田英は今シリーズがS級復帰戦。「受けて立つのは苦手。チャレンジャーに戻れるのは嬉しい」と前検日に話したとおり、攻めのレースで準決勝に進出。今度こそS級でブレイクするか。
矢口大も昨年後半の勢いそのままの走りだった。
「去年の10月から腰痛の影響もなくなって、今は自信を持って走れてる。今年はS級優勝を目標にやっていきたい」
2日目補充から13着。「優秀まで行っちゃいました」と笑っていた三上佳は特別優秀でも2着とヒットを飛ばしまくった。
「5年前のS級は自分が初めてのレベルに入ってる感じがあったけど、今は思ったより余裕がある。自信になりました」
北川大も着順以上に力強い走りを見せた。
「去年8月に交通事故にあったけど、怪我する前よりよくなってる部分もあるし、今が一番いい。でもまだ組み立てが甘いし、脚力不足です」
二次予選で失格してしまった菅原晃だが「来る前にけっこうセッティングをいじったけど感じはよかった」と復調の手応えはつかんだようだ。
最終日、第9レースに開催された熊本地震災害復興支援レースは竹村勇の仕掛けに乗った菅田壱が快勝。「自分(が思ったところ)と同じタイミングで竹村が踏んでくれた。全て竹村のおかげ。年明け一発目は1着が多いんですよね」と新年初戦を白星で飾り、幸先のいいスタートを切った。