後記 GⅢ 小田原 02/10
S班不在となった第4回国際トラック支援競輪は、予選から熾烈を極めた戦いが繰り広げられた。
G3初Vを期待された太田竜は準決勝で敗退。組み立てを反省しながらシリーズを振り返る。
「まだVTRを見る自分と、考えていた事との差がありますね。(脚質は)スプリンターなので、本当は構えた方が得意なんですけど、今は意識して(先行している)。武器はトップスピードなので、そういう戦い方にもっていけるようにもなりたいです」
V候補の鈴木竜も優出ならず。それでも、最終日は一旦突っ張られる苦しい展開から、果敢に攻めてライン3番手の磯田旭とワンツーを決めた。
「最終日が一番苦しかったです。小嶋敬さんは脚を使ってなかったし、先に仕掛けないとって思って。(最終日に)ようやく2日間に比べて、レースらしい、レースだった。あれでまくり切れたのは大きい。最後差されているんでタレてはいるんでしょうけど」
今節行われたケイリンエボリューションは3日制で覇を争った。優勝したのは連日の先行策で勝ち上がった山本直。レースは1番車の山本がスタートを制して正攻法に構える。すると、松山桂、村上直と襲い掛かるライバル達を次々突っ張って風を切る。最後は初手から後位に付けた河野通の追撃も振り切った。
「スタートが遅いんでどうかなと思ったけど、一番前が取れたんでよかった。(前回)伊東の先行が自信になって、それがデカかったです。最後までもつと思いました。(カーボンフレームは経験が浅く)心配でしたけど、気にならなかったです。優勝の点数は大きいですね。(今期は)1班を狙っていきます。これだけで終わらないように」
河野通は山本を交わせず準V。それでも、連日スピードレースに対応する俊敏な動きを見せた。
「普段の競輪と違って自分のコースが作れなかった。4コーナーでコースが空いたけど。でも、気持ち良く3日間を走れました。普段一走して疲労が溜まるけど、(連日)逆に余裕がありました」