• 奈良競輪場開設66周年記念春日賞争覇戦2/2〜2/5

インサイドレポート・シリーズ総評

後記 GⅢ 奈良 02/02

 小回りの33バンクを舞台に、機動型が火花を散らした。初日から激しいレースの連続で、落車事故が頻発。中川誠は初日の落車で右鎖骨、右肋骨を骨折。全治40日の診断が下され、全日本選抜への出場は厳しい見通しとなった。吉澤純も初日に落車して、左肩、左大腿部を打撲。地元の全日本選抜へ、急ピッチで回復に努める。

 機動型で動きが光ったのは阿部大だ。連日、積極的に攻めてシリーズ2連対。全国のファンに存在をアピールした。

 「今回はデキすぎですね。8カ月くらい前からウエイトをやり始めて、最近はその効果が出てきていると思います。安定したフォームでもがけるようになりました」

不破将登

不破将登

 不破将は先行、まくりで2勝。ここに来て一段とパワーアップしている。

 「特に何かを変えたわけじゃないんですが、練習ではけっこう前からいいタイムも出ていたし、それがレースでも出せるようになってきました。逃げても押し切れているので、脚もついてきたのかなって思います」

 地元勢は三谷竜が決勝に進出。兄の三谷将は準決勝で敗退したが、2日目の優秀戦では初の兄弟連係が実現した。一方、記念で初の初日特選スタートとなった中井俊は二次予選で敗退した。

 「2日目が悔しいですね。まだ上位の人とは差があるし、経験も足りない。全日本まで日にちはあるので、休んでケアして、状態をしっかり整えて迎えたいです」

東矢昇太

東矢昇太

 最終日の9レースに行われた災害復興支援レースは窓場千が主導権を握る。山形一がこの後位に飛び付いて、中近ラインを分断。これで流れが向いた荒井崇が最終2コーナーからひとまくり。乗った東矢昇が直線で鋭く差し切り、S級初優勝を飾った。

 「荒井さんに感謝。それしかないですね。最後は思いっきり踏ませてもらいました。これがS級初優勝。災害復興支援という特別なレースで、熊本の選手として優勝できてうれしいです。最近は着が悪いけど、もっと上のレースで活躍できるように頑張りたいですね」

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