後記 GⅡ 高松 03/17
今年度から新設されたビッグレース。独特の選考方法により、フレッシュな顔ぶれが数多く参戦したことで、レースの激しさは一段と増した。
ビッグ初出場の山田庸は特選スタートで3251着と大暴れ。混戦レースで真価を発揮した。
「今回、力勝負ができたのは3日目だけでした。2日目の優秀戦は結果がダメでも外を仕掛けたかったんですけどね。でも、園田(匠)さんが理想の選手だし、スピードには自信があるから脚をためて突っ込む方が合っている。今年は地元のビッグ(9月共同通信社杯)があるので、そこに出られるように頑張ります」
鈴木庸は強烈なまくりで2勝。近況の不振が嘘のような快走を披露した。これから追いかけても損はない。
「昨年末に座骨神経痛が出て、なかなか調子が上がらなかった。本格的に練習ができるようになったのは1月の後半から。前回の松山は全然ダメだったんですが、その後に山梨に合宿に行ったり、追い込んだ練習ができました。状態は確実に上がってます」
脇本雄は勝ち上がりに失敗したが、敗者戦で2勝。昨年11月の福井以来となる久々の勝ち星を挙げて、復調のきっかけをつかんだ。
「長かったですね。内容はどうあれ、勝ててホッとしています。ケガだったら治せばいいけど、何が悪いのか自分でも分かってない。体が悪いのか、自転車への力の伝え方か、セッティングか。競技の方はしっくりしているんですけどね。何とかしたい気持ちはあるけど、ちょっとずつ対応していくしかない」
新田祐は準決勝で敗退。取手の全日本選抜のあとにロサンゼルスのワールドカップに参戦したが、そこで落車したダメージが大きかった。
「落車の影響はだいぶありました。それでも戦える状態まで仕上げてきたつもりだったんですが、結果的にダメでした。今回は課題が残ってしまったので、ダービーまでにはしっかり仕上げたい。その前に世界選もあるので、そこでまずはしっかり頑張ります」