後記 GⅢ 久留米 06/29
今年の前半戦最後の記念開催。初日のオープニングレースから最終日の11レースまで落車事故が1度もなかったが、最後の最後に波乱の結末が待っていた。最終ホーム手前で大本命の平原康、山田義の埼玉両者が落車。平原は両下肢、両臀部、左肩甲部の打撲擦過傷、後頭部打撲で全治5日間の診断。「ケガは大丈夫です」と話しており、大きなダメージはなさそうだ。蛇行により1着失格となった稲垣裕は「お客さんに迷惑をかけてしまいました。次、返せるように」と前を向いた。
今シリーズは若手機動型が活躍。取鳥雄は1191着と大暴れ。先行で3勝を挙げた。
「1着を稼げましたね(笑)。(準決勝は)岩津(裕介)さんに付いてもらって、行けないんじゃダメですね。先輩に付いてもらって、しっかり前々に踏んでいきたい。次からギアを3・92ぐらいまで上げてみようと思ってます」
山岸佳は1272着と3連対。準決勝は力強い先行策で長島大の勝利に貢献した。
「(準決勝は)2段駆けになってしまったけど、自分はそのつもりで走ってなかった。それが最終日につながったと思います。(3日目から)3・92のギアを使って悪いところはなかった。でも、基本は85で勝負のときに92にします」
中島将も敗者戦で3度の確定板。大敗続きのそれまでと気配一変した。
「特に変えたことはないですが、練習の成果が出たんだと思います。2日目の走りがよかったので、それが自信になりました。来期はS級1班の点数を取るぐらいの気持ちで走る。そうすればS級点は取れると思います」
最終日9レースのケイリンエボリューションはブフリが快勝した。カマシ先行の西村光を追って最終バックから番手まくり。上がり10秒4の驚異的なタイムを叩き出した。
「先行しようと思ったけど、3番(西村)が行ってくれてラッキーでした。その後は後ろに(藤井昭が)見えて踏みました。カーボンフレームだからこのタイムが出たと思う。自信になった」