ピックアップ GⅢ 豊橋 08/19

吉田敏洋
豊橋が誇る輪界最強の師弟コンビが主役を務めた4日間。唯一のS班である浅井康は2日目以降を欠場したが、それでも中部の層は厚かった。吉田敏は高松宮記念杯の落車で鎖骨を骨折。復帰3場所目の今シリーズは結果を残した。
「脚は悪いと思ってなかったから、体の状態だけでも良くなるようにと思って、(オールスターから)中2日で荒療治してきた。色々やってケアしたのがよかったのか、今回は思いのほか走れた。これで光が見えたかな」
西村光は追加で中部地区での記念に参戦。一次予選はまくり不発に終わったが、敗者戦で2勝を挙げるなど意地は見せた。
「脚の感じは全然悪くなかった。初日に負けてモヤモヤしていたけど、2日目の1着で吹っ切れました。今回はマーク戦ばかりだったんですが、いい勉強になりました。マークの経験値は練習では上げられないですから」

阿部大樹
他地区の選手で動きが目立ったのは阿部大樹だ。連日、強烈なスピードを発揮。勝ち上がりはオール連対で決勝進出を果たした。
「(7月小倉で)ブフリのセッティングを真似した。川崎のブロック7で優勝できたけど、セッティングは合ってなくて今回はかなりイジってきた。初日はフワフワしていたけど、それからイジッて、準決は感じがよかった。はまってるなって感じがする」

デニスドミトリエフ
最終日の9レースに行われたケイリンエボリューションは佐藤友の先行をドミトリエフが2コーナーからまくって快勝。ワールドクラスのスピードで人気に応えた。
「踏んだのは1コーナーから2コーナー。自信はあったけど、意外と他の選手が迫ってきたので思い切り踏みました。満足してる部分はある。今年はまだ1回しか優勝してないので、いかに伸ばしていけるか。もっとファンに喜んでもらえる展開にしたい」