ピックアップ GⅢ 向日町 08/31
小倉竜の12年ぶりの記念制覇で幕を下ろした「平安賞」。地元の京都勢は4日間を全力で戦い抜いたが、優勝に手が届かなかった。村上義は練習中の落車で鎖骨、胸骨を骨折。それからわずかの期間で復帰した。準決勝で4着に敗れて決勝に進めなかったが、最終日は番手まくりで1着。ファンの大歓声を浴びた。
「(中井)俊の気持ちも無駄にできないし、自分の持つ距離ではなかったけど思い切って行きました。落車してちょうど1カ月、平安賞に向けてやってきて、なんとか1着で締められてよかったです。競輪人生で一番長い4日間でした。精神的に強くなれたと思います」
7月福井記念の落車で肋骨を骨折した三谷竜も1カ月ぶりに実戦復帰。二次予選ではホームまくりで勝利も、本調子には程遠かった。
「自分が思っている以上に反応が悪かった。そこにズレがあるので、次までにしっかり修正して走りたいと思います」
工藤文は敗者戦ながら2連対。2日目は豪快なまくりで圧勝。上がり11秒0はシリーズを通しての最速タイムだ。
「(7月富山で)S級初優勝してから頑張ろうっていう気持ちになっています。108点も持っている(取鳥)雄吾君に前で駆けてもらって本当に感謝しています。それからいろんな先輩に練習方法を教えてもらったりして、少しずついい方向に向かっていると思います」
最終日の9レースにおいて争われたS級ブロックセブンは萩原孝が快勝。鮮やかな伸びで一発勝負を制した。
「(7車立てで)違和感はありました。前で危なかったんで、落車も覚悟しました。なんとか脚はためられたし、横山君がしっかり仕掛けてくれたおかげです。自分は何もしてないんですけど、最後は外に回して伸びました。最近は車が出ていると思います」