ピックアップ GⅠ 小倉 11/23
グランプリ出場をかけた最後の大一番。新田祐が今年2度目のG1制覇を飾った瞬間に最後の枠は桑原大に決まった。レース後、多くの報道陣に囲まれた桑原は「鳥肌が立ちました」とグランプリ初出場に笑顔。桑原自身も2度目のG1準決勝に勝ち上がるなど、力を出し切った4日間だった。
一方、準決勝で敗れた時点で村上義は8年間守り抜いたSSの座から陥落が決まった。それでも「ユニホームが変わるだけで、僕は何も変わらない。ケガをする前よりは確実に上向いているし、来年の自分が楽しみです」と村上は前を向く。今年は怪我も重なり苦しい時期が続いたが、来年からの巻き返しへ着実に準備を整えている。
後半戦でつまづいた郡司浩は二次予選で敗退賞金ランク10位という結果に終わった。
「自分が思っている以上に固くなっていましたね。でも、(二次予選で負けてから)3日目、最終日は吹っ切れた感がありました。今年はケガも続いて、新しい練習や、自転車を試そうにも試せなかった。やりたいことはいっぱいあるので、半年後(平塚ダービー)に向けて」
一次予選を唯一5着で勝ち上がった園田匠だったがツキを生かせず。3日目の2着一本で地元ビッグを終えた。
「前回から新車にして、伸びは悪くなかった。でも、そこに至るまでの反応が悪い。体重移動がコンマ何秒か遅れて、レースを見すぎてしまってた。伸びは悪くないので、そこを修正すれば。この失敗を生かしたい」
古性優は5647着。好位確保から仕掛けるいつものスタイルを貫いたが、フィニッシュが決まらず。「いくら自在といっても、もう少し踏める距離を伸ばして先行できないと上では戦えない」。今年最後のG1で今後の課題が浮き彫りとなった。