• 平塚競輪場第72回日本選手権競輪5/1〜5/6

インサイドレポート・シリーズ総評

ピックアップ GⅠ 平塚 05/01

 デビュー19年、43歳にして初めてつかんだG1のキップがダービーだった藤田昌は着。成績にこそつながらなかったが、3走目を走り終えたあとのやり切った顔が印象的だった。

 「初めは思い出づくりと思ったけど、走ればやっぱり勝ちたくなる。162人の選手が本気でやっている最高峰のG1でやれてよかった。選手になって、本当によかった。また(一走、一走賞金を)刻んで、来年も出たい」

石塚輪太郎

石塚輪太郎

 同じG1デビューでも石塚輪は、選手生活4年目。2走目にケレン味のない仕掛けで逃げ切って、G1初勝利を手に入れた。

 「展開ひとつ、ちょっとしたこと。脚はそんなに(上位陣と)変わらないと思うんで隙を少なくしないと。純粋に強くなりたいって思っている人の集まりだから雰囲気もいい。近畿のなかでも目立っていける存在なれるように。埋もれてただの先行選手で終わらないようにしたい」

志村太賀

志村太賀

 「デビューしてから、いまが自転車のフィーリングが一番いい」とは、着の志村太。2次予選は3着で惜しくも準決進出を逃したが、追い込みとしての資質がハイレベルのG1で顔をのぞかせてきた。

 「デビューした時はただ力でやってたけど、フレームのことだとかセッティングが年を取ってわかってきた。まだ煮詰めなきゃいけないところはたくさんあるんで、そこをやっていく」

 まだ34歳、開眼は遅くない。

田中晴基

田中晴基

 最終日に吉田拓を鮮やかなブロックで阻んでシリーズ2勝目を挙げた田中晴の仕事ぶりに、検車場の選手から感嘆の声があがった。

 「(完全に)追い込みになると、余裕がなくなる。自力でもやりつつだと、脚にも余裕がある。千葉の自力も根田(空史)が今度(7月)30歳になるんで、そうなると(今シリーズ出場した)20代がいなくなる。だから、まだまだ前で自力でやらないと」

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