ピックアップ GⅠ 平 08/15
オリオン賞こそまくり不発に終わった脇本雄だったが、そこからは圧巻の3連勝。G1戦14度目の優出で初のタイトルに輝いた。S級上位の選手が「あそこに対処しなければ」と口をそろえる脇本の強さ。脇本をはじめ、ナショナルチームの躍進で、タイトル争いは新たな局面を迎えている。
オリオン賞で脇本を不発したのは新山響の逃げだ。準決勝までの3走、全てで主導権を握って番手の勝利に貢献したが、最終日はまくり不発。「(先行が)警戒されて難しいですけど、最終日は1着を取りにいってダメだった。だから、また先行でやっていかないと」と、あらためて先行への思いを強くしていた。
古性優は今年2度目、自身3度目のG1ファイナルに進出。特選のまくり、準決勝の飛びつきと、今大会も前々に変幻自在な攻めを見せた。
「レースでしっかり力を出し切りたいと思ってる。走りながら課題がみつかるし、脚力もまだないなと思う。でも練習のタイムは上がってきてるし、脚も上がってきてると思う」
111回生からは3名がG1初出場を果たした。山崎賢は初のG1でいきなりの決勝進出。「みんな強いんで、楽しいというか、まだまだだなって感じる。もっと強くなれると思うし、モチベーションが上がる」と初めてのビッグレースを振り返った。
活躍が期待された南潤は一次予選で敗れて着でシリーズを終えた。
「脚がないなと特に思う。(一次予選のように)後ろが離れても脇本(雄太)さんみたいに脚があれば押し切れる。レースももっと勉強して、次から頑張ります」
鈴木竜は「勝ち上がらないと意味がない」と辛口の自己採点だが、4走全てで主導権を握るなど攻めのレースが光った。