ピックアップ GⅢ 松戸 10/13
「死にもの狂いでやってきた」

伊勢崎彰大
舞台が松戸33バンクに移っても、師匠のネームが入った地元記念であることに変わりない。伊勢崎彰は、足の怪我で1カ月以上ぶりの実戦となった今シリーズが、着。
「極限のところまで追い込まないと強くならない。(怪我は)プラスを求めたなかでのことだった。(二次予選敗退のあとも、気持ちを込めて走ったのは)負けても勝っても力を出し切るっていうのが滝澤(正)さんの教えだから。違和感があるけど、走り出したら(痛みは)1ミリも感じない。このシリーズがムダにならないように、違うところで生かしていきたい」
悲願の滝澤正光杯制覇は今年もお預けとなった伊勢崎は、来年に向けて新たなシーズンが始まる。

池田勇人

吉澤純平
初日特選と最終日に勝ち星を挙げた池田勇は、2日目優秀では別線の吉澤純を不発にする先行策。シンガリに沈んだが、すご味すら感じさせる走りだっただけに、準決を悔やむ。
「最終日はいつもならハラケン(原田研)に行かれてた。(それが1着で)その結果を踏まえると、準決が悔やまれる。村上(義)さんと力勝負をしなかったことが…」
「体は動いているし調子はいいんだけど、自転車とかみ合ってない」と、前検日に近況を振り返っていた吉澤純は新車を投入。タッグを組んだ神山拓も、「最近の純平さんでは一番いいんじゃないかと」と太鼓判。吉澤自身はどうか。
「セッティングもガラッと変えて、違う乗り物になっている。最終日にかけて少しずつ良くなっていった。でも、まだいいところと悪いところがある。最後は伸びるんですけど、出足が悪いというか。ただ、いま悪くても、あまり考えないで、次の取手記念でいい形になるようにしていきたい」
次回、11月10日からの地元記念に吉澤は照準を合わせる。