• 国際自転車トラック競技支援4/25〜4/28

インサイドレポート・シリーズ総評

ピックアップ GⅢ 伊東 04/25

 グレーツァーが完全優勝。今回のトラック支援競輪も外国勢が圧倒的な強さを発揮して、大会4連覇を飾った。外国勢を破ったのは初日特選の阿竹智史だけ。外国勢の強さは際立っていたが、そのなかでも光る活躍を見せた日本人選手も多かった。

高木翔

高木翔

河村雅章

河村雅章

 高木翔、河村雅章はシリーズ3勝を挙げる活躍を見せた。高木はS級初優勝を飾った2月久留米のあとから成績を落としていたが、前回の前橋と合わせて2場所で5勝の固め打ちだ。

 「今回は2日目が本当にもったいなかった。S級で優勝して、恥ずかしくないように脚をつけないとと思って、久留米が終わってからは疲れもろくに取らずに練習してた。前橋から調整して入るようにしたらちょっと良くなった。だいぶ上向いてる感じがします」

 河村もまくり3発を決めるなど鋭いタテ攻撃で魅せた。

 「今回は出来すぎですね。最終日が一番良かった。来る前は軽いギアで練習してたので3・92のギアが重く感じたけど、最終日には慣れてきました。だいぶ体も戻ってきて、バンクが使えない京王閣のグループもたまに立川に来るから京王閣の若手とかと練習できる。この状態を維持していきたいですね」

阿部大樹

阿部大樹

 前回、青森でも連勝で優出した阿部大樹は「4日目を戦う体力がなかった」と話すが3日目までは復調を感じさせる動きを見せた。

 「感じはいいですね。2日目は長い距離を踏んだのに、3日目は情けなかった。若手だからって簡単に先行させてたら未来はない。脚はいいのに生かせてないです。でも勝ってくると(レース内容を求めたり)わがままになるのはいい傾向だと思う。まずは勝って点数を上げないと」

原口昌平

原口昌平

 2月取手で落車、失格してからかなり点数を落としていた原口昌平も気持ちの入ったレースで復調気配を見せた。

 「体調は悪くなかったし、こうなった理由は自分でも分からないんですけどね。何かがイマイチ悪かったんで。今回はいつもより動けたので良かった。今期は厳しいけど、来期に向けてもう少し頑張れれば」

 他にも「来る前の練習の感じが最近では一番良かった。ディスクを着けてハロン10秒2が出たし、速度も72キロ出た」と話す小笹隼人や「初日が終わって(竹内)翼に『帰って来ました』って言った。セッティングも入ったし、シューズのサンの位置も合わせた。調子は落車する前の水準に戻った」と胸を張る大川龍二も動きが光った選手だ。

 今期S級に特進した森田優弥、小森貴大にとっては今回が初めてのG3参戦だった。いきなり決勝に勝ち上がった森田だったが、「経験不足でしたね。でもすごい勉強させてもらって、次に生かせると思う。また出直します」と9着に終わった決勝戦を振り返る。

 小森は二次予選で敗れてしまったが、連日積極的に仕掛けて存在感をアピールした。

 「本当に今回は課題が浮き彫りになった開催でした。二次予選から近畿のS1の人と組んでいい経験ができたし、しっかり今後に生かせるようにしたい」

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