ピックアップ GⅢ 函館 06/22
ともにA級を3場所連続の完全Vで卒業した113期の藤根俊貴と黒沢征治は、今シリーズが初めての記念だった。二次予選Aで古性優作にカマされた藤根は、トップレベルの隙のない組み立てを肌で感じたが、自身もあとの3日間は主導権を握りケレン味のなさを見せた。
「(2日目の)あんなペースでカマされたのは初めてです。グレーツァー(オーストラリア)みたいな感じだった。S級になって初めての体験です。自分の持ち味を出せずに、流れ込んだだけでした。(初めての記念は)全体的に積極的にいけたけど、末が甘いし、まだまだですね。でも、(ラインの)先輩たちがいるし、自分がしっかり力を出せばラインで決まるってことがわかった」
黒沢征治は、2着でシリーズ後半を連勝。S級S班の清水裕友が本調子とは言えなかったものの、最終日はその清水を不発にして逃げ切った。
「(初めての記念は)学ぶことが多すぎましたね。レース展開だったり、スピードだったり。仕掛けどころも勉強になりました。自分以外のレースもたくさん見ていたけど、流すところやタイムなども含めて参考になった。いままでは力ずくでもなんとかなっていた部分があったけど、対戦相手のことを考えて組み立てを考えるようにならないと」