• 大垣競輪場開設67周年記念水都大垣杯7/20〜7/23

インサイドレポート・シリーズ総評

ピックアップ GⅢ 大垣 07/20

 113期の宮本隼輔が、初めての記念シリーズでいきなり優勝をさらった。S級S班の平原康多、村上博幸、浅井康太らのタイトルホルダーをやぶったことは、決してジャイアントキリング(番狂わせ)ではなく、これが輪界の潮流だろう。「新鋭の宮本君が単騎で優勝して、またひとつ競輪(の流れ)がそうなっていってるんだと思う。だから、自分も年齢を感じさせないように努力をしていくしかない」と、サマーナイトフェスティバルで久々のビッグを制覇した村上博幸も、40歳にして深く感じるものがあったようだ。

山口富生

山口富生

 山口富生は、2月から足踏み状態だったデビュー通算400勝をホームバンク記念の3日目に遂げた。

 「(2月に399勝挙げてから)長かったですけど、ここが(競輪人生の)ゴールじゃないんで。とりあえずホッとはしました」

 年齢を重ねるとともに勝ち味に遅くなっているのは否めないが、今シリーズを2着。高松宮記念杯でも着と50歳を前にして、その存在感で玄人ファンを喜ばせている。

森田優弥

森田優弥

 準決でセットになった同県のS級S班、平原とシリーズをともにした森田優弥にとっては、これからの競輪人生を考えるとかけがえのない時間だったことは想像に難くない。4日間すべて先行策に出て、2度の逃げ切り勝ちを収めた。

 「(今シリーズを振り返って)平原さんにいろいろアドバイスをもらいました。ヨコ(の動き)はいつでもできるから、どこからでもアイツは来るっていうイメージづけをしろって言われた。それで行ってダメだったら練習不足だっていうこと。自分のやることが明確になりました。平原さんと同じ開催は2回目ですけど、前回はルーキーチャンピオンの時だったんで4日間一緒にすごすのは初めてでした。めちゃめちゃ収穫がありました。これからの戦い方のキッカケづくりにもなった」

金子哲大

金子哲大

 その森田、平原と同じく8月1日からの地元、西武園記念に臨むのは金子哲大。

 「森田もそうですけど、スピードがある選手はいいですね。自分は(最終日も逃げて)スピードの乗りがあんまり良くなかった。レベルが上がっているのか、いままでより自分がキツい。テクニックっていう部分が薄れてきて、単純なスピード勝負になっている。だから、練習して根本的なスピードをつけないと」

野村典嗣

野村典嗣

 一次予選では長尾拳太、坂本貴史らを相手にまくりで勝ち星を挙げた野村典嗣は、単騎の最終日もまくりで見せ場をつくりアピール。以前と比べて明らかに自転車が進んでいる。

 「(前々回の)久留米からですかね、自転車を換えたんですよ。それが良かったのか。まだセッティングを煮詰めているところなんですけど、もっと軽いところがありそうなんで」

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