• 富山競輪場開設68周年記念瑞峰立山賞争奪戦8/29〜9/1

インサイドレポート・シリーズ総評

ピックアップ GⅢ 富山 08/29

 9月2日現在、賞金ランキングで7位につける松浦悠士が、6月取手に続く今年2度目の記念制覇。実力者がそろった決勝を制して、グランプリ出場にまた一歩近づいた。

宮越孝治

宮越孝治

 残念ながら地元勢で予選を突破した者はいなかったが、最終日まで地元選手の1着に場内は盛り上がった。宮越孝治は7着と2勝をマーク。最終日は中野雄喜を目標にできるメンバー構成ではあったが、「2日目は(番手戦で)差しただけ。3日目は何も出来なかったので、最終日は自分でやります」と、自力で戦う事を選択し、先行策で勝利をつかんだ。

 「せっかくここに向けて練習をしてきたのに、3日目はそれを1ミリも出せなかったので…。最終日は出し切りたいと思っていたし、出し切れたので良かったです。負けても、負けても、声援が大きくて嬉しかったですね。また、ここから頑張ります」

田中晴基

田中晴基

 近況、番手戦が増えている田中晴基は、今シリーズも初日特選から準決勝まで同地区の後輩に前を任せた。単騎で戦うことになった決勝は、8番手の位置から一番に動いて松浦ラインを追走し、3着に入った。

 「まだ自力をやめたわけじゃないけど、最近はありがたいことに人の後ろでレースをすることが多くて、今回、決勝で自分で動いて切りにいくだけでかなり脚を消耗させられたし、脚力が落ちたというか、純粋に足りないなと感じました。スピード競輪になって半端なタテ脚では置いていかれるし、最近は若くて強い子が南関からもどんどん出てきて、ただ付いていくだけの脚では、これから通用しなくなりますからね。そういう意味でも今回、自分で動いて自力の脚の大事さがわかったし、これからの練習に役立てたいです」

渡邉豪大

渡邉豪大

 前検日には、「最近は練習でもレースでも、しっくりこないところがある。なので、この4日間で何かつかんで帰りたい」と、話していた渡邉豪大。連日、的確な判断で2着の3連対を果たした。

 「中村浩士さんに、競輪を学んで経験してそれ吸収すればもっと強くなると言われました。今開催はバリエーション豊富な攻め方ができたし、内容のあるレースも出来て、ためになる4日間だったと思います。自分の理想は位置取りや、長い距離を踏んだり、何でもできる選手。それには脚力の向上が大前提だし、今はそこが一番足りないと思っています。今の組み立て方や攻め方で脚力が付けば、もっと良いレースができて、後ろにも頼られる選手になれると思うので。松浦に話を聞くと、自分の考えていたこととは違うことが多くて、そういうイメージなのかって思う部分が多かったです。その感覚で練習してみたら、また何か見えてくると思います」

新納大輝

新納大輝

 今期からS級の舞台に立った新納大輝は、3日目に打鐘から一気に飛び出し、後続を突き放してS級初勝利。3連単が84万円の高配当を演出した。

 「(仕掛ける)タイミングは来ると思っていたので、まくられても良いってくらいの気持ちで仕掛けました。ゴールしても本当に1着?まだ残り1周あるんじゃないの?みたいな感じで(笑)。すぐに実感は湧かなかったですね。S級のスピードにも慣れてきたので、次は初日から良い着を取れるように頑張ります」

神田龍

神田龍

 神田龍も4日間、積極的に仕掛けて1着。3日目はスピード抜群の和田真久留を苦しめて、最終日は井上昌己を9着に沈めた。

 「最終日は、前に出やすいメンバー構成だったので、想定通りの展開でした。(井上)昌己さんも、この辺から仕掛けてくるだろうって思って、しっかりホーム過ぎから踏み上げて行きました。今回はしっかり練習してきて、納得といえば納得の4日間だったと思います。でもまだ、好不調の波が大きいし、F1でも全然決勝に乗れてないので、まずはF1の成績をまとめて、決勝に乗ることも意識していきたいです」

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