• 青森競輪 開設69周年記念 善知鳥杯争奪戦 みちのく記念競輪9/5〜9/8

インサイドレポート・シリーズ総評

ピックアップ GⅢ 青森 09/05

 響平、将史の新山兄弟が決勝でワンツーを決めるという地元ファンにとっては最高の結果で幕を閉じた今年のみちのく記念競輪「善知鳥杯争奪戦」。新山兄弟に記念初優出の藤根俊貴ら決勝戦に6名が勝ち上がるなど北日本勢が大活躍したシリーズだった。

坂本貴史

坂本貴史

 前を任せた新山響平の仕掛けが遅れ、準決勝は6着に敗れた坂本貴史だが、残る3走はオール3着とまずまずの成績で地元記念を終えた。

 「2日目と最終日は太田(竜馬)、ヨシタク(吉田拓矢)と競輪界トップの自力選手の3番手に入って3着。脚を使って3番手まではいいけど、そこから2コーナーまくりを打つか、最後伸びて突き抜ける脚があれば。3(着)が1(着)になれば点数も上がるし、その脚をつけていきたい」

酒井拳蔵

酒井拳蔵

 酒井拳蔵は最終日の1勝のみに終わったが、逃げて、まくって存在感をアピールした4日間だった。

 「(前に出て別線の動きがないと見るや先行した)最終日のがコンスタントにできれば、簡単に逃がすとまくれないイメージがつけられる。先行逃げ切りが100点だけど、それが簡単にできないなかでどう戦うか。いいレースとは何かを日々考えながら走ってます」

天田裕輝

天田裕輝

 最終日はその酒井に逃げ切りを許してしまった天田裕輝は4月武雄記念の落車から復帰2戦目となった記念開催をこう振り返る。

 「(最終日は)キツかった。(酒井の)ペースに入れられたんで。あそこでカマシに行ける脚をつければいいんでしょうけどね。復帰初戦よりはいいけど、競輪の脚がまだまだですね。ここから空くので、しっかり次に合わせていければ。怪我を言い訳にしてぐずぐずしてられないんで必死にやってくだけです」

 1882着の阿部大樹だが、8着2回は人の後ろを回っての結果。「2日間、自力が決まってるので」と自力で2連対の結果に笑顔を見せる。

 「兆しが見えたので、すごくうれしい。来る前に金子哲大君と練習して何がダメなのか教えてもらって、1週間そこを意識して練習した。金子君には新車のセッティングもみてもらったし、同期の加賀山(淳)さんにはウエイトのやり方で説教された(笑)。自分だけの力じゃないですね」

 追い込み型では成田和也が最終日に5月松戸ダービーの初日以来となる勝ち星を挙げた。

 「最終日はたまたまコースが空いてくれました。調子はものすごく悪いってことはないし、今回はイケるかなって感じで行ってもなかなか走るとうまくいかないことが多かった。ダービー以来の1着ですか? これをいい薬にして戻していくしかないですね」

 増田鉄男は2日目に2着に突っ込むなど鋭い伸びを見せていた。

 「初日飛んだら3・83のギアを試そうと思ってた。前回(8月伊東)は86を使ってダメだったし、前に83を使ったのは33バンクだったので。今回はいいように転がりましたね。4コーナーまで脚がたまってた」

岩本俊介

岩本俊介

 最終日6Rに開催されたブロックセブンを制したのは岩本俊介。中井俊亮に内に封じ込められ、内々を抜け出す形になったレース内容を「消化不良ですね」と振り返るが、1着で人気には応えた。

 「僕としては力勝負したかったですね。(今回から新車だが)たまたま空いただけなんで。でも周回中とかの感触は悪くなかったので、次(共同通信社杯)も使おうと思う」

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