ピックアップ GⅢ 岐阜 09/21
岐阜競輪場で争われた開設70周年記念「長良川鵜飼カップ(G3)」は、太田竜馬の復活Vで幕を閉じた。太田にとっては地元の7月小松島以来、3度目の記念優勝。賞金を上積みして、年末のグランプリ出場に望みをつないだ。
練習中に鎖骨を骨折した竹内雄作は、今シリーズが復帰3場所目。7月の大垣記念を走れなかったということもあり、今回は気合を入れて臨んだ地元記念だったが、結果は着と決勝進出は叶わなかった。
「もうちょっと早めに復帰できたかもしれないけど、初めて鎖骨を折ったから分からなくて、ゆっくり復帰しました。前回の函館(着)は、3日間レースの体力がもたなくて、今回は準決勝をいい感覚で走れて3日間もったけど、最終日は失速してしまいました。でも、地元で良い緊張感の中で走れて、結果は出なかったけど、次につながったと思います。ちょっとずつですけど良くなっていると思うから、また頑張ります」
共同通信社杯で優出した山崎賢人も、まさかの準決勝敗退。今後の課題をこう口にした。
「トップスピードが足りないですね。(対戦相手の)レベルが上がった時に、余裕がない。練習のハロンのタイムが10秒5、6。良くて10秒4なので、スピードを3、4キロ上げたら10秒1、2が出せると思うから、まずはそこを目標にしてやりたいです」
山崎と同期の林慶次郎は、今回が記念シリーズ初参戦。たくさんの収穫があったと振り返る。
「(特別クラスの選手は)アップ中の顔つきから違ったし、ずっと自転車を見ている人がいたり、セッティングを出している人がいたり、そういう部分で自分の意識はまだまだ低いなって感じました。同期の山崎さんや、野口(裕史)さんは、そのレベルで走っていて、まだまだ遠いなって思ったので、この差を埋めていきたいです」
湊聖二は連日、目標の機動型を精一杯アシストしてシリーズ2勝を挙げた。
「先行屋に付けた時に、自分たちもしっかりしてやらんと、先行屋も先行しようって気にならんからね。先行屋をその気にさせるのも、自分たちの腕だし、自分のできることをやって、気持ちで応えていかないと。もっとポイント、ポイントで援護できるように磨かないといけないし、(二次予選では山崎に離れているので)もちろんトップスピードも磨いていかないとダメですね」