ピックアップ GⅢ 京王閣 10/19
トップクラスの選手は台風で1日順延した寛仁親王牌から中2日での参戦。タイトなスケジュールで疲労も見られたが、強じんな精神力で4日間を戦い抜いた。
親王牌覇者の村上博幸は未勝利ながら決勝までしぶとく勝ち進んで底力を示した。
「できることなら強行日程は避けたいんですけど、練習でいろんなことを試して、それをレースで確認する作業も大事ですからね。今回はしんどかったです。反応が悪かったですね。ゆっくりと休んで疲れを抜きます」
地元勢はファンの声援を力に、シリーズを盛り上げた。河村雅章は準決勝で初めて平原康多の番手を回って2着に入った。
「準決勝のあとに平原さんに『お前が俺の前でずっと頑張ってきたから早めに仕掛けたんだぞ』って言われて、すごいうれしかったです。決勝は平原さんの本気のダッシュがすごすぎて、付いていけなかったです。力の差を感じたけど、いい経験になりました。(8月)向日町からシューズを換えて、感触はいいですね。セッティングも出て、状態も上向きです。今回は恵まれました。最近は前でやる時にまくり一辺倒になっているので、先行もできるようになるのが理想ですね」
10月広島F1で優勝。勢いそのままに初の地元記念を迎えた河合佑弥は準決勝に進出。連日、主導権を握って2勝を挙げた。
「(6月四日市記念で)落車してからいままでと乗り方が違うって周りから言われてました。それが広島でようやくしっくり来た感じですね。今回は脚の状態も悪くなかったです。最終日は早めに行って最後まで持ったので自信になります。(9月)共同(通信社杯)に参加して(同期の)藤根(俊貴)とこのままじゃ戦えないなって話していた。そのあとに新人訓練に行って同期と話したり、最近も合宿に行ったりして刺激になっている。こういうレースを続けていければいいですね」
黒沢征治は4日間、持ち味の先行で通して力を出し切った。勝ち星こそ挙げられなかったが、3度の確定板入りを果たした。
「二次予選は平原さんの前でまったく踏み返せなかったんですけど、3日目からしっかり修正できたと思います。悪いなりのレースはできました。いろんな人からアドバイスをもらって、勉強になりました。最終日は次につながるいい感触をつかめました。まだ来年のダービーに乗れるチャンスはあると思うし、次の広島から結果を出せるようにしたいですね。来年、大きな舞台で平原さんと連係できるように頑張ります」