• 豊橋競輪 第35回全日本選抜競輪2/8〜2/11

インサイドレポート・シリーズ総評

ピックアップ GⅠ 豊橋 02/08

 今シリーズ、初めてG1が開催された豊橋競輪場は、連日、多くのファンが本場に詰めかけ、2日目には入場者が1万2千人に迫る勢いだった。昨年のグランプリの入場者が1万2千人超だったことを考えると、選手たちにとっては“やりがい”のある20年のG1第一弾だっただろう。

 「自分も(開催告知の)ティッシュ配りをしたけど、結構、みなさんが行きますよって言ってくれた。イベントにも力を入れてたし(盛り上がって)良かった。ただ、なにかをやるってことがこんなに大変なのかっていうのもあった。いろいろなことがわかって良かったです」

金子貴志

金子貴志

 豊橋がホームバンクの金子貴志にとっては、デビュー25年目で迎えた初のホームG1。着と初日に勝ち上がりに失敗したが、「敢闘宣言でユーチューブをやっていることも言ったし、それをやっているから弱くなったってならないように。プロなら結果を出すことが一番ですから」と、2日目以降は連対を続けた。

菅田壱道

菅田壱道

 昨年は新田祐大に優勝をプレゼントした8月のオールスターがG1の走り納めだった菅田壱道は、決勝には勝ち上がれなかったものの3勝マークした。

 「去年の後半はG1に出られなかった。だからこそ、今年は最初のG1に照準を合わせた。準決のレースは悔しかったですけど、それも競輪。あそこですくわれなければっていうのは、言っても仕方ないですよね。タラレバなので。でも、強い風のなか、シリーズを通して3勝できたってことは地力が上がっている証拠。展開ももちろんですけど、体重が減っているのにそこまで風を気にせず戦えたことは大きい」

浅井康太

浅井康太

 昨年の全日本選抜準決では過失走行で失格を喫した浅井康太が、今年は4日間を走りぬいてシリーズを連勝で締めた。

 「去年の全日本選抜は失格してるんで、そこからすれば負け戦ですけど復帰戦で1着が取れたのは良かった。気持ちよく走れた。まだ肩に違和感があるなかでも、前回の平だったり、今回の3日目、4日目と自力で戦って勝ち切れている。3日目が終わって(吉田)敏洋さんとも話して、やっぱり戻すには自力が一番早いと。目標がいれば任せることも多いですけど、いままでも、これからも〝基本的に自力〟っていうこだわりは常にある。体の使い方だったりも思い出してきて、このままケアを続けていけば、これ以上良くなると思う」

新山響平

新山響平

 前回の高松記念から中4日だった新山響平は、ナショナルチームに所属しながらも競輪の配分が続き着。

 「こういう(配分の)方が、モチベーションが高い状態でいられますね。ただ、練習時間が取れないっていうのもあるけど。(シリーズを通して)思ったより自分の力が上がってることもわかった。だから、最初から100パーセントで行くんじゃなくて、うまく自分の力をコントロールして駆けられるように。それでもまだ脚力的にも足りない部分もある。(二次予選で連係したようにグランプリチャンピオンジャージを着た佐藤)慎太郎さんと一緒ってことは、自分が評価してもらえているってことだと思う。だから、そのなかでしっかりと戦っていきたい」

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