ピックアップ GⅢ 武雄 04/23
新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、全国で開催中止が相次ぐ中、「大楠賞争奪戦(GIII)」は万全の対策を講じて開催された。4日間の総売り上げは、30億5252万3300円。目標の18億円を大きく上回っただけでなく、先月のウィナーズカップを超える結果となった。
そのウィナーズカップでG2初参戦、初優出、オール確定板入りを果たした高橋晋也だったが、今シリーズは準決勝で敗退。デビューして初めて決勝進出を逃した。
「(準決勝で)力を出し切れなかったのが一番悔しかったです。作戦の段階で、一番後ろまで引き切らないで勝負しようって決めていたんですけど、多分もうあのレースはしないです…。引いてカマす自信がないから、ああいうレースになってしまったんですけど、力勝負の方が見栄えはいいし、今後につながるレースだと思うので。もう勢いだけでは勝てないというか、だんだん難しくなってきたので、しっかり考えて走れるようになることと、自信をもって走れるように力を付けます」
高橋と同じ、ナショナルチームBに所属している山崎賢人は、2日目の選抜戦の1勝に終わった。
「迷いの森に入ってしまいましたね…。(あっ旋停止で)4カ月間、競輪を走ってなかったっていうのと、競技の自転車と競輪の自転車のセッティングが違うので、そこもあるでしょうし…。松山記念(1着)でつかみかけたんですけど、つかみ切れなかったです。(コロナウイルスの影響で)次はいつ走れるか分からないし、6月はまたあっ旋が止まってしまうんですけど、いつまでもこんな感じじゃよくないんで、抜け出したいです。5月には新車も来るので楽しみですね。ナショナルチームの方は大会がなくなっているので、しっかり練習をして競輪で結果を出したいです」
山田庸平は一次予選で大敗するも、2日目から立て直して3連勝。最終日は、カマした高橋晋也の上をまくって白星を挙げた。
「今回は高橋君が一番注目されている存在だったので力勝負がしたかった。展開が向いたのっていうのもありますけど、勝ててよかったです。初日が終わって、気持ちを切り替えたのも3連勝につながったと思います。今回は正直、調子はそこまでよくなかったけど、地元だし気持ちを入れて頑張りました。ただ。決勝を目標にしていたのでそこは悔いが残りますね。次にまた地元記念で走れたら、そこはしっかり乗れるようにしたいです。ダービーは中止になったけど、5月は別府のF1と全プロがあるのでそこに備えて準備していきたい」
4月小田原で117期の寺崎浩平を破ってS級初勝利を挙げた曽我圭佑は、今シリーズ3日目の一般戦を先行して3着。最終日は門田凌に8分の1車輪交わされるも、最終2コーナーからまくって2着に入った。
「なかなか(S級)2勝目はできないですけど、仕掛けどころは見逃さずに仕掛けられていると思います。S級に上がってすぐの時は、ムリをしてでも先行、先行っていう感じだったけど、最近は出させるところは出させるっていうレースができるようになってきました。成績もちょっとずつ出始めているので、もっと攻撃の幅を広げていきたいです」