• 国際自転車トラック競技支援6/11〜6/14

インサイドレポート・シリーズ総評

ピックアップ GⅢ 青森 06/11

 「地区内あっせん」第2弾のG3開催。期待された地元の北日本勢は1人も決勝に進むことができなかった。V戦線を賑わせたのは関東勢。うれしいG3初優勝を飾った伏兵の隅田洋介をはじめ、大挙6名が決勝に進出した。

鈴木庸之

鈴木庸之

 鈴木庸之は惜しくも準優勝。昨年はヘルニアの手術により10カ月の欠場を余儀なくされた。昨年12月に復帰して徐々に復調。今シリーズの準決勝に474日ぶりの勝ち星を挙げた。

 「1着は去年2月の小倉(F1)以来で1年半ぶりくらいですね。いままで取った1着のなかで一番うれしいです。去年、手術をして寝たきりで立てない時期もあって、もう復帰できないと思ってましたから。復帰して、こうして勝てて決勝に乗れたことが本当にうれしいです。いまは普通に練習できているし、毎日が楽しい。脚は戻っています」

伊早坂駿一

伊早坂駿一

 伊早坂駿一は4日間、最終バックを取る走りでG3初優出を果たした。ここに来て明らかにパワーアップしている。

 「自粛期間中にずっと練習していたので、その成果が出ています。もともとバンクメインの練習だったんですが、バンクが改修で使えなかったので、街道のメニューをしっかり考えて計画的に乗り込めました。トップスピードは上がったし、総合的に脚力アップができたと思います。今回は自信を持って走れたし、結果も出て良かったです」

高橋陽介

高橋陽介

 地元エースとして挑んだ高橋陽介は準決勝で敗退したが、気持ちを切らさず最終日は新山将史の番手回りを生かして、きっちり白星で締めくくった。

 「新山はカマしたいと言っていたんで。しっかり車間を切って、もうちょっとスレスレまで待てば残せたかもしれないですね。今回は人の後ろの時はタテというよりもヨコの仕事をしっかりやろうと思ってました。準決勝は最後、いっぱいになってしまったけど、4日間動けていたと思います。それなりに仕上がっていたけど、これからもうひとつ上積みしていきたいですね」

藤根俊貴

藤根俊貴

 藤根俊貴は一次予選、二次予選と圧巻の逃走劇で快勝。肝心の準決勝で持ち味を発揮できずに終わったが、体調の不安を一掃する走りを披露した。

 「(5月末の)平の直前にギックリ腰をやったんですが、そのあと2、3日休んでから練習して、感じは良くなってました。でも、まさかここまで走れるとは。初日、2日目に逃げ切れて自信になったけど、準決勝は思い切って仕掛けることができなかった。そこが課題ですね」

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