ピックアップ GⅢ 弥彦 07/18
有観客で開催された弥彦競輪開設70周年記念「ふるさとカップ」は、弥彦の隣村・岩室で生まれ育った平原康多の優勝で幕を閉じた。7車立、9レース制で争われた記念シリーズ第2弾の今回は、予選で7ポイントを獲得した8名の内、6名が準決勝へ進出。小松島記念では7ポイントの全員が予選突破したが、厳しい勝ち上がりとなった。
地元支部の末木浩二も予選で7ポイントをゲットするも、直近4カ月の競走得点で勝ち上がることができなかった。それでも、初日と2日目の見応えのある先行策は、地元ファンを沸かせた。
「今回は強めに練習をしてきたので、後半はバテてしまっていました。もうちょっとで準決勝なので、次の記念は準決勝に上がりたいです。6月の平塚で諸橋(愛)さんと同じ部屋になった時にアドバイスをもらって、練習量も増えたし、レースも自信を持って走れるようになりました。今回で課題も見つかったので、今やっている練習を続けていきたいです」
ホームの鈴木庸之は、昨年の地元記念をヘルニアで欠場。今年は例年以上に気合いが入っていたが、11着でシリーズを終えた。
「去年は家でレースを見ていて、すごい悔しかったです。歩けるようになった時点で、絶対に来年は出たいと思って、まずはS級点を取るために無理やり復帰しました。S級点が取れてからは、ここに向けて調子を上げてきたけどダメでしたね。準決勝、最終日と取りこぼしがあったので、帰ってVTRを見て勉強します。(有観客開催については)地元の記念でお客さんの声が聞こえたのは、ありがたかったです」
来月に地元の松戸記念を控える染谷幸喜は、今シリーズも4日間、持ち味の先行策で見せ場を作った。
「地元記念の前に強い人と7車で走れたのは良かったです。(ライン)2車のことが多かったけど、自分のスタイルで連日走れたのかなとは思います。前回(7月静岡)からフレームを変えていて、長くモガけるのは良いなって思っていたんですけど、もう少しダッシュが欲しいですね。ダッシュが良い人に、泳がされるレースもあったので、その辺の対応を考えたいです。新しい自転車がもう一台届くので、今のと比べて考えていきます」
今期がS級初挑戦の太田将成は、シリーズ後半戦で2度確定板入りを果たした。
「初日と2日目は、普通の開催ではなかなか戦えない吉田(拓矢)さんとか、S級のトップクラスの選手と戦って、良い経験になりました。3、4日目は、まだやれた方なのかなと思うので、脚を付けてもう一回、イチから頑張りたいです。(最終日は)冷静だったけど、自分のペースで駆ければ、もっと楽だったのにって先輩に言われたので、そういうのも覚えていきたいですね。一場所走って、S級の強さを肌で感じたので、とりあえずは脚力不足をどうにかしないと。S級初勝利を目指して練習を頑張ります」