ピックアップ GⅢ 松戸 08/22
松戸競輪場では初めてナイターで開催された開設70周年記念「燦燦ダイヤモンドカップ」は地元、岩本俊介の9年ぶり、2度目の記念優勝で幕を下ろした。
地元、千葉勢は和田健太郎の落車、途中欠場はあったが、優勝した岩本に鈴木裕と2名が決勝に進出。決勝は岩本の仕掛けに続けず残念な結果に終わった鈴木だが、「調子はたぶんデビューしてから一番いい」の言葉どおり、今シリーズもしっかりと結果を残した。
「調子がいいと成績もいい。でも今までは調子がいいと、すぐに調子を壊してしまっていた。だからここ1年ぐらいは1日1回追い込む練習に変えている。時間も短いけど、ちゃんと追い込んでるから自分のなかでも成績はずっと上がってきてる」
地元記念初参戦の染谷幸喜はシリーズ2勝の活躍。惜しくも準決勝には勝ち上がれなかったが、7月弥彦から函館、松戸と3連続での記念参戦を4勝、2着2回の連対率5割で終えた。
「今回は1着が2回取れたので良かった。(内を抜けて先行した)初日は欲が出たというか、自分らしくない1着だった。でも、今回は何が何でも勝ち上がるつもりでいたので。脚力自体は上がってるのを実感してる。あとは組み立てですね。別線に行かれても粘ったりとか、力を出しつつ、そういうレースもしていきたい。今回は地元で今できる精いっぱいはできたのかな」
3日目から補充参戦となった田頭寛之は7月にS級初昇級、そして千葉に移籍してから初めての勝ち星を挙げた。
「2カ月ぐらいかかったんで、いつまで結果出すのに時間かかるんだって感じだったけど、諦めずに先行して良かった。バック20本って数字にいきたいなと思ってるし、これで1本出たので、ここから駆け上がって行こうかなと思う。(伊早坂駿一を相手に逃げ切り)この点数の人に逃げ切れたのは自信になる」
井上昌己は1131着。9車立てなら、文句なしの優勝という成績だった。
「優勝ってことにしときます(笑)。今回はまとめたっすね。九州が少なかったので自力を覚悟してたけど、人の後ろも多かったし、最終日は勉強することも多かった。オールスターのスピードを経験してるから今回は楽に感じました」
突如としてスランプに陥った松本貴治は「今回は積極的に逃げて、気持ちをいい感じにしたい」と前検日に意気込みを話していた。オールスター後に今開催中とセッティングを見直したことで、今シリーズの動きはまずまずだった。
「ここ最近では結果も内容も良かったと思うので、この状態であと少し頑張って。入る前にセッティングを見直してきたけど、今回は山崎(芳仁)さんのアドバイスが大きかった。あれで少し楽に自転車に乗れるようになった。最近は気持ちが萎え気味だったけど、これで少し頑張れそうです」