• 岸和田競輪場開設71周年記念岸和田キング争覇戦in和歌山1/9〜1/12

インサイドレポート・シリーズ総評

ピックアップ GⅢ 和歌山 01/09

 岸和田競輪場のリニューアル工事に伴い、今年は和歌山競輪場を舞台に開催された開設71周年記念「岸和田キング争覇戦」in和歌山は、松浦悠士の優勝で幕を下ろした。地元から優出したのは稲川翔、ただ一人だったが、松浦をはじめ、和田健太郎、守澤太志の新S班はそろって準決勝を突破。実力者が激突する決勝戦となった。

古性優作

古性優作

 古性優作は、惜しくも準決勝を4着で敗退。それでも最終日はしっかり人気に応えて、シリーズ2勝をマークした。

 「今回はあまり調子が良くなかったかなと思います。その中でも、2日目は寺崎(浩平)が頑張ってくれて、準決勝は(藤井)栄二が自分にチャンスのある走りをしてくれた。自分は後ろに付かせてもらった時に信頼してもらえる番手でいたいし、自力の時も信頼して付いてもらえる自力でいたい。まだまだタイムも脚力も足りてないんですけど。(2月にあっ旋が止まるのは)ガッツリ一カ月間、練習ができるし、試したいフレームとかもあるのでプラスに働くはずです。3月に戻ってきた時に、スキルと脚力が上がっていれば、今までとは違うレースができるんじゃないかなって思っています。(オリンピックを控えている)脇本(雄太)さんが帰ってくる前に、自分の力で(G1を)獲りたいっていう気持ちもある。それくらいの気持ちがないと後ろに付いてもらう選手にも失礼だし、納得して前を回らせてもらえるような選手になるのを目標に練習していきたいと思います」

寺崎浩平

寺崎浩平

 近畿の新鋭・寺崎浩平も、準決勝でまくりを合わされて8着。経験が少ない9車立てのレースに、やや苦戦しているようだった。

 「力勝負で勝ちたいけど、サラ脚の和田真久留さんが中団にいるのはキツかったです。あれを力でねじ伏せられたらいいんですけど。自分は勝つことを一番に考えて、あの戦法(カマシ・まくり)でやっている。もっと幅を持たせて、位置を取る時は取らないといけないんですけど、9車立てを走る機会が少なくて、レースで試すことがなかなかできない。ぶっつけ本番で勝ち上がりのレースでそれをするのは勇気がいるし、9車の競輪の経験がもっと欲しいですね。あればっかりでは通用しないし、幅が広がればカマシも決まりやすくなると思うんですけど難しいですね」 

 

竹内雄作

竹内雄作

 今シリーズから、以前使っていたフレームに戻した竹内雄作は、一次予選で約2カ月半ぶりの勝ち星をゲット。シリーズを通して動きの良さが目立った。

 「前回の豊橋から良い感じで体が動き始めて、今回から昔使っていたフレームに戻しました。前回までの堅いフレームだと体が固まってしまって、ラストの失速が大きかったんですけど、(今回使ったフレームは)悪くなかったですね。ナショナルチームのセッティングとか、流行りのものにいきたくなるけど、上位の選手は惑わされてないし、自分も自分に合ったことをしっかりやっていきたいなって思いました。力の伝わり方とか、体の使い方は良くなっているから、これからも腐らずにやっていくだけです」

張野幸聖

張野幸聖

 ホームバンクでS級初戦を迎えた張野幸聖は、多くのことを学んだ開催となった。

 「今回は積極的に行くレースを心掛けて走りました。A級とS級ではすごい壁を感じたし、まだまだ脚が足りないなと思いました。仕掛ける場所も違うし、2日目とかは(内に包まれて)何も対応できずに終わってしまったので、同じ失敗はしないようにしないと。師匠(中西大)には、目的をもってレースを走るように言われています。作戦会議でも自分の意見を言えるように、しっかりレースをしていきたいです」

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