ピックアップ GⅢ 大垣 03/11
大垣競輪開設68周年記念「水都大垣杯」の決勝戦は、1位入線の浅井康太が外帯線内進入で失格となり、平原康多が繰り上がって優勝。通算27回目のG3制覇を果たした。また、地元から唯一、優出に成功した原真司は3着に入って、今年の競輪祭の出場権を獲得した。
2月のあっ旋が止まっていたことで今シリーズが約1カ月半ぶりの実戦となった古性優作は、決勝2着と健闘。今シリーズから導入した新しいフレームにも手応えを感じていた。
「フレームは良かったです。自転車自体に伸びシロがあって、すごい収穫がありました。今開催は踏み負けていたけど、踏みこなせるようになれば楽しみですね。1カ月半あって、良い練習ができていたなって思います。(決勝のレース後には)村上(義弘)さんだったら、どうしていたかとかを聞きました。村上さんの動きは僕の中で正解なので、村上さんに聞くのが良い。自分がそうするまでのプロセスや考え方がすごい勉強になります。決勝は郡司(浩平)君のペースに付き合ったり、上田(尭弥)君をアテにしてしまったけど、もっと自分勝手に、自分のピッチとか自分のレースをしていけたらおもしろいのかなって思います」
地元記念で決勝進出とはならなかった竹内雄作だが、最終日は同県の後輩・長尾拳太の番手から抜け出して白星をゲットした。
「後輩のおかげで地元で1着が取れました。番手のレースは車間の空け方だったり、持っていき方だったり、まだまだですけど、だんだん後輩が上がってきているので臨機応変に後ろを回れるようになるのが一番いいのかなと思っています。僕も勉強して、戦法のバリエーションを増やせるようにしたいです。自力のレースでも、最近はもっと上手く走ることを意識して走っているので、その辺もこれから勉強ですね」
島川将貴はシリーズ3連対。それでも本人は、見えない違和感を感じているようだ。
「最近は成績ほど感じは良くないです。夏場の感触に戻りつつあるけど、今は迷いもあって自信があまりない。開催中に柴崎(淳)さんとも話たんですけど、もう一個上を目指してセッティングとかを触りすぎて、逆に分からなくなっていくというか…。自分を信じて走れている時は、もうちょっと手応えがあったんですけどね。僕はすごい不安症なので、調子が良い時に、その調子が落ちてしまうんじゃないかって思って練習をしすぎてしまう。疲れが残った状態でレースに行ってしまうので、そのままドツボにはまってしまうんです。その辺をコントロールできるようにらないといけないですね」
最終日の9レースで争われた伝統の本社杯、117回生ルーキーチャンピオンレース(若鷲賞)では、地元期待のルーキー・山口拳矢が冷静なレース運びで優勝を飾った。
「しっかり期待に応えられて良かったです。(前で松岡辰泰が)車間を空けているのは見えたし、2周からスピードが上がっていたので後ろからは来れないだろうと思って、あとは行けるところから行こうと思いました。今回でちょっと勝負強さは見せれたのかなと思います。これからビッグの出場機会も増えてくると思うから、しっかり経験を積んで、まずは記念を獲ることを目指して頑張りたいです」