気合が入る山口拳
今年は大垣競輪場で実施されるルーキーチャンピオンレース。117回生もまた超ハイレベルで、出場9選手のうち、実に7名がS級だ。中でも早期卒業者の寺崎浩平に、山口拳矢はすでにS級で優勝しており、競走得点も抜けている。全員がライバルで、ラインの競走にはなりにくい一戦だけに、まずはこの2人のアタマ争いになると見るのが順当だろう。最も気合が入るのがホームバンクで行われることとなった山口だ。11月福井でバンクレコードを叩き出したスピードスター。レースセンスも光っており、後手を踏まない組み立てからタイミングを逃さず力勝負に出て期待に応える。
寺崎は昨年3月にS級に上がっているだけに実績では一歩リードしている。S級優勝は5回を数えるし、G1戦も全日本選抜で3回目の出場を果たし、二次予選に勝ち上がっている。長い距離をハイスピードで駆けられる脚で117期のトップランナーとしての意地を見せるか。
10月のルーキーシリーズプラスで山口を破っている青野将大と、鈴木陸来の南関コンビも間隙を突いての一発が怖いし、もう一人の早期卒業者である菊池岳仁も昇級後は順調。さらに松岡辰泰、松本秀之介の熊本勢の出方にも注目だ。