ピックアップ GⅢ 四日市 04/03
四日市競輪場を舞台に4月3日から4日間、ナイターで開催された「ベイサイドナイトドリーム(G3)」は、諸橋愛の優勝で幕を閉じた。
地元から決勝にコマを進めたのは、浅井康太ただ一人。準決勝で浅井と連係した皿屋豊は9着に沈み、シリーズ3連対に終わった。
「4日間とも組み立てが甘かったです。7車立てに慣れてしまっているのかもしれないですね。そういうところをひとつ、ひとつクリアしていきたい。ダービーに向けて、仕掛けるタイミングや展開の持っていきかたとか、悪い部分が分かって良かったです。ビッグに出る中部地区のメンバーは10年くらい変わらないので、もうこんな年ですけど新しい風を吹かせられるように頑張りたい」
18年の競輪祭以降、正あっ旋でG1に出場していない吉本卓仁だが、徐々に良かったころの感覚や気持ちを取り戻している。
「今シリーズは最近になく周回中から楽だったし、兆しが見えてきました。低迷時期が長かったので完全に戻るまでは時間がかかるかもしれないけど、秋ごろのG1に出たいなと思っています。しっかり権利を取りたいです。広島(in玉野記念)でヒデ(山田英明)と話をして、ちょっと気持ちが切り替わったと言うか。言い方は悪いけど、F1慣れしてしまっている感じがあったので、今は気を引き締め直して練習している段階です」
11月当所の記念で落車して以降、復帰後もなかなか調子が戻らなかった吉本哲郎。しかし、今回はシリーズ後半戦に先行策で2連対を果たした。
「2年前くらいまで一緒にバック(数)を取り合ってモガき合っていた中西大が、2日目に良いレースを見せてくれたから、僕もそれでスイッチが入りました。逃げの決まり手がゼロだったのに、今回だけで“2”になった。良いきっかけになったと思うし、ナイター開催で見てくれている人も多いと思うから良かったです。ホッとしました」
同時に開催された4日制ガールズでは、石井寛子が通算111回目の優勝を4連勝で飾った。
「最大のライバルである(小林)莉子ちゃんが相手で、走る前は緊張して体がかたくなっていました。(レースは動きがあって)見ている人はおもしろいレースだったのかなと思います。動きがある中で流れに乗って莉子ちゃんを見ながら一番良いタイミングで仕掛けられました。四日市の4日制ナイターに呼んでもらったのは今回が2回目なんですけど、(その時は小林の優勝で)リベンジできてうれしいです。今回は新しいこともいっぱい試せた開催だったので、次につながりました。(完全優勝で)賞金も上積みできましたね。今年もグランプリに出たいのでまた頑張りたいです」