• 京王閣競輪場 第75回日本選手権競輪5/4〜5/9

インサイドレポート・シリーズ総評

ピックアップ GⅠ 京王閣 05/04

 新型コロナウイルス感染症の影響で開催中止を余儀なくされてから1年。2年ぶりに行われたダービーは、清水裕友が優勝した3月のウィナーズカップ(G2)とは逆の並びで松浦悠士が初めてダービー王に輝いた。郡司浩平は競輪祭、全日本選抜からのG1の3連覇はならずも微差の準V。東京五輪組不在のなかで松浦、清水の中国コンビに南関地区を束ねる郡司の3人を中心にしてビッグ戦線が動いているのは間違いない。

眞杉匠

眞杉匠

 眞杉匠は昨年10月の寬仁親王牌の補充がG1デビュー。正規配分でのG1は今シリーズが初めてとなったが、シビアな勝ち上がりを予選スタートから着で決勝に進出。「同県の後輩で特別(G1)の決勝に乗る選手っていうのは、そうそう出てこない。やっぱり関東だと平原(康多)さん、諸橋(愛)さんしか乗れてなかった。眞杉が乗ったのは刺激になる」と、神山拓弥が言うように22歳の眞杉のG1ファイナルは周囲にも衝撃を与えた。

 「準決まではすんなり駆けられたけど、決勝は違いました。上位と戦うにはもっとヨコがないと。勉強ですね。いつも先行させてもらえるわけじゃないんで。自分にとっては坂井(洋)先輩の存在が大きい。一緒に練習をしているしライバルでもある。それと前回(小倉)から使っているフレームがマッチしたのが自分にとっては良かった。ギアも3.93から92にしたらいい感じだった。また、この舞台で乗れるように、それで次こそは(先行できるように)」

野口裕史

野口裕史

 前回の西武園で4連勝で初の記念制覇を遂げた野口裕史は、シリーズを着。3度目のG1(補充を除く)は二次予選敗退も、最終日はまくりで勝ち星を挙げた。

 「(最終日は)前だったら(最終)ホームから無理やり行ってたけど、今日は落ち着いていけた。昨日(5日目)先行してみて(二次予選でダメージを負った)体の悪いところがわかったんで、今日は力まずリラックスしてと。そしたらアップの時からいつもの感じに戻った。それは収穫ですね。浅井(康太)君からもレースに対する考えた方だとかいろいろアドバイスをもらって、自分の方向性は間違ってなかったっていうのもわかりました」

高橋晋也

高橋晋也

 高橋晋也は伊豆での練習仲間でもある守澤太志と最終日にワンツーを決めたものの、課題の残るシリーズだった。

 「終わってみれば調子はあんまり良くなかったですね。上の方でしっかりと力勝負をして確定板に乗れるようにならないと。次の函館(5月15日から)まで期間は短いですけど、出直して調整してきます」

原田研太朗

原田研太朗

 特選スタートを生かせず準決進出を逃した原田研太朗だったが、その後の2走で連勝を遂げた。

 「特選と二次予選では3.93でやってたんですけど、フワフワした感じがあって、それで3走目からは3.92にギアを換えた。感覚自体もいいし、1着が取れているんでいいです。ただ、3走目の番手のこともあるし、課題は山積みですね」

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