• 第1回大阪・関西万博協賛競輪6/10〜6/13

インサイドレポート・シリーズ総評

ピックアップ GⅢ 福井 06/10

渡辺十夢

渡辺十夢

 リレーG3として松山と同じ日程で行われた昼開催「第1回大阪・関西万博協賛競輪(G3)」は、岸和田での高松宮記念杯が控えG1組が不在。そのなかで地元勢5人がシリーズを盛り上げ、鷲田佳史が決勝に進出した。ビッグレースでの実績面では抜けた存在でもあった渡辺十夢は、初の地元G3優勝にこれ以上ない仕上げで臨んだはずだったが、2着。二次予選敗退で主役の座は遠かった。

 「情けないですね、メンタルが崩壊しました。ここに向けて体も絞って、練習では10秒台でまくったりもしていた。自分では最高の状態、完ぺきのつもりだったけど、サイテーな結果でした。15年以上この位置でやってきて、市田(佳寿浩)さんだったり、ワッキー(脇本雄太)だったりがいて、地元記念では2、3番手のポジションだった。それが自分が実際に“親分”になってみると違いましたね。自分に期待していただけに、ガッカリもいいところ…」

 デビューから21年がたとうとしているベテランが、競輪の難しさを痛感して悔しさをかみしめる。

伊原克彦

伊原克彦

 伊原克彦は、自力と番手が日替わりの番組で2着。岡崎智哉の番手から白星を飾りシリーズを締めくくり成績をまとめたが、現状の課題をあげる。

 「やっぱり後ろを回った時ですかね、課題は。(練習でも)そういうところをイメージして、状況を考えながらやっていかないと。もちろんタテも磨きつつですけど」

野田源一

野田源一

 無傷の3連勝で優出した野田源一は、グレード初Vは逃したが5月のダービーとは見違える動きを見せた。

 「調子は変わってないんですよね。ただ、去年の(9月)共同通信社杯の落車で自転車が壊れて、そこからずっと違う自転車にまたがっていた。頼んでいた自転車がなかなかできなくて、(前々回の)広島から共同通信社杯と同じ新車がやっと届いた。共同通信社杯までは110点近くまであったんで、この自転車なら、またそこまで上げられると思います。このあと久留米記念もあるんで、そこがモチベショーンにもなってます」

 当然ながら次の6月26日の地元、久留米記念でのG3初制覇があってもおかしくはない。

薦田将伍

薦田将伍

 3月の宇都宮で落車に見舞われた薦田将伍は、その後練習中にも落車して肩甲骨、坐骨を骨折。今シリーズがおよそ3カ月ぶりの実戦となったが、勝ち星も挙げて動きは上々だった。

 「初日からなにもできなくて、2日目も…。それでもう3日目に吹っ切れた。これだけ休んでいたから、体がフワフワしてキツかった。でも、どうにかしたいっていう思いでした。(シリーズのなかでだんだんと)感じも良くなってきた。付いてくれている人がいる以上は、仕掛けないとっていうは、このあとも同じです。(落車での長期欠場明けで)不安ばっかりだったけど、この1着で少しは不安がなくなりました」

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