ピックアップ GⅢ 福井 06/10
リレーG3として松山と同じ日程で行われた昼開催「第1回大阪・関西万博協賛競輪(G3)」は、岸和田での高松宮記念杯が控えG1組が不在。そのなかで地元勢5人がシリーズを盛り上げ、鷲田佳史が決勝に進出した。ビッグレースでの実績面では抜けた存在でもあった渡辺十夢は、初の地元G3優勝にこれ以上ない仕上げで臨んだはずだったが、2着。二次予選敗退で主役の座は遠かった。
「情けないですね、メンタルが崩壊しました。ここに向けて体も絞って、練習では10秒台でまくったりもしていた。自分では最高の状態、完ぺきのつもりだったけど、サイテーな結果でした。15年以上この位置でやってきて、市田(佳寿浩)さんだったり、ワッキー(脇本雄太)だったりがいて、地元記念では2、3番手のポジションだった。それが自分が実際に“親分”になってみると違いましたね。自分に期待していただけに、ガッカリもいいところ…」
デビューから21年がたとうとしているベテランが、競輪の難しさを痛感して悔しさをかみしめる。