ピックアップ GⅢ 松山 06/10
競輪界初の試み、リレーG3開催が6月10日~14日の日程で開催された。昼間の福井G3と同じ日程で松山はナイターのG3シリーズ。町田太我が圧巻の逃走劇で117期最速のG3制覇を飾るなど、若手機動型が大会を盛り上げた。
菊池岳仁は未勝利ながら勝ち上がりの3日間は先行策でG3初優出。決勝は同期同学年のライバル町田太我に完敗したが、着実にステップアップしている。
「今回は町田君との対戦を楽しみにしていたんですが、本当に強かったです。力負けですね。もっと脚をつけて、次に戦う時は負けないようにしたいです。A級よりもS級のほうがテンポが早いので、難しいところがありますね。まだ、あんまり上手く走れてないです。今回は決勝に上がれたし、力を出し切る走りを続けていきます」
久米康平は4月松山F1で今年初優勝。今シリーズもきっちり決勝に勝ち上がるなど、四国地区のG3シリーズで奮闘した。
「7月の小松島記念のあっせんがなかったので、地元地区のここに向けて、気持ちを入れてやってきました。小松島バンクが使えないので、街道で基礎を上げるような練習を計画的に練習してきました。感触は良かったですね。決勝に乗れてホッとしました」
地元の門田凌は決勝進出こそ逃したが、シリーズ3勝と存在感を示した。
「練習でメインフレームがダメになってしまったので今回は新車でした。シューズも新しいものだったんですが、感触はあんまり良くなかったです。もがける距離が短い気がします。次の久留米記念に向けて、何かしないとダメですね」
併催されたガールズケイリンの決勝戦は強力な機動型がそろったが、佐藤水菜が逃げ切って快勝。4日間、文句なしの強い内容で完全優勝を達成した。
「中団が取れて自力選手の間なら後ろが行く前に仕掛けようと。後ろなら冷静に行けるところから組み立てようと思ってました。山原(さくら)さんがいいスピードで行って何をするか分からなかったので様子を見て、ここからならってところで行きました。タイミング重視って感じですね。出切って後は最後まで持つ自信がなくて、回したりして冷静に脚と距離を見計らって踏みました。こんなに自力型が多くて積極的な選手が多い中で先行して逃げ切れたのは自信になります」