児玉碧が威厳を示す
4日制ナイターで、児玉碧衣、佐藤水菜、山原さくら、柳原真緒とガールズトップが激突する。普通開催ではなかなか実現しない顔合わせで、特に児玉と佐藤の対戦となれば現在の頂上対決とも言っても過言ではない。本命はやはり女王・児玉だ。今年の戦績は31戦して27勝、2着3回。5月京王閣でのコレクションでは佐藤の後塵を拝して今年唯一の着外に沈んだとはいえ、敗因は組み立てミスに尽きる。持ってるスピード、加速力は段違いなだけに、相手の出方を意識し過ぎず、とにかく自分のタイミングで仕掛けて力を出し切ることに専念すれば勝てる。
児玉を倒して初めてコレクションを制した佐藤の勢いを重視する手も。そこまで16回戦って先着すらしたことがなかった児玉の壁を乗り越えた事実は大きい。ナショナルチーム入りしてからの成長はとにかく著しく、今年は17戦15勝、3着2回。ダッシュもスピードのキレも格段に良化しただけに、再び打倒児玉に策を練ってきそう。
山原も四国のシリーズだけに簡単に引き下がれない。“気持ちが弱い”と決勝となると力を発揮し切れないレースもあるが、28勝、5Vという今年の戦績は堂々たるもの。パワーは児玉、佐藤とも引けを取らない。現に1月当所では児玉のまくりを差して優勝している。再び一矢報いたい。
5月はあっせんがなかった柳原だが、4月福井は今年4度目の完全V。福井の決勝は逃げ切り勝ちで、破壊力あるまくりだけでなく、長い距離を踏んでも勝負になる。練習は十分だろうし、波乱を呼べるか。
成長株の高木佑真、ポテンシャル高い永禮美瑠も上位争いに加わっていきたい。ともにうまく流れに乗っていけるかだろう。位置取り確かな田口梓乃も連候補に挙げられる。