ピックアップ GⅢ 久留米 06/26
久留米競輪開設72周年記念「第27回中野カップレース」(G3)は6月26日~29日の日程で開催された。優勝候補筆頭の清水裕友は二次予選9着で途中欠場。もうひとりのS班、佐藤慎太郎も準決勝で敗退する波乱のシリーズとなったが、好調な機動型がシリーズを盛り上げた。
鎖骨骨折から復帰2場所目の取鳥雄吾は連日、抜群のスピードを披露。完全復活を印象づけた。
「ケガをして岩津(裕介)さんにどうせ練習できないなら、いつもと違う目線でやってみたらっていうアドバイスをもらいました。ケガして弱くなったと言われないように、絶対に強くなってやろうと。練習でもがけないぶん、細かいところを集中してやることができた。ケガのおかげで、むしろ前より踏めるようになっています」
寺崎浩平は決勝進出こそ逃したが、シリーズ2勝。連日、主導権を握る好内容だった。
「今年は去年のほどの勢いはない感じ。いろいろ試行錯誤しながら走っているんですが、もう少し結果につながればいいですね。今回は4日間、しっかり主導権を取って、ラインで決める走りができたので、次につながると思います」
嵯峨昇喜朗は一次予選で鮮やかにまくって快勝。二次予選は3着で準決勝まで勝ち上がった。
「ギックリ腰で腰痛が慢性化して、成績を落としました。でも、今年の初めの悪かった頃に比べれば、調子はだいぶ上がっています。アップの仕方を工夫したり、腰に負担がかからないように意識して、それが結果につながりました。今回一緒だった森田(優弥)、眞杉(匠)はスタートが一緒だったのに、いまではだいぶ差がついてしまった。少しずつ追いついていきたいですね」
最終日の3レースに行われたレインボーカップA級チャレンジファイナルは山川奨太が優勝。2着の湯浅大輔、3着の中村隆生の3人がA級2班への特別昇班を決めた。レース打鐘前から主導権を握った中村を山川が最終バック5番手から痛烈なまくりで仕留めた。
「大方、予想した通りの展開でした。流れが遅かったぶん、最初は4番手にいたけど後方になった。でも、これ何人か飛ぶなって思って。最終バックではまくり頃の位置にいれた。菅田(謙二)さんのスピードをもらいながら、外をスーッと伸びた。なんとなく(前団を)乗り越えられる感じはありました。最後までしっかり踏み切れました。将来的には一番上の一発勝負を走りたい。2、3年後には熊本競輪が再開されるのでその頃にはS級で活躍していたいです」