ピックアップ GⅢ 高知 07/29
高知競輪場開設71周年記念「よさこい賞争覇戦」が7月29日~8月1日の日程で行われた。500バンクを舞台にスピードバトルが展開。3日目5レースでは島川将貴が13秒1の上がりタイムを計測。01年4月に佐々木則幸がマークした13秒2のバンクレコードを20年ぶりに更新した。
昨年大会は無観客だったが、今年は勇敢観客開催。地元の高知勢は初日から一致団結して大会を盛り上げた。山中貴雄は勝ち上がりオール連対で決勝に進出。地元エースとして、しっかり存在感を示した。
「地元記念に向けて、しっかり練習して準備してきたので、去年よりも仕上がっていたと思います。今年に入ってからは一番の状態でした。連日、いい緊張感で走れて決勝に乗れたのは良かったです。でも、みんな強くて、せっかく石原(颯)が頑張ってくれたのに何もできなかった。申しわけないですね。今度、連係するときはしっかり決められるようにしたい」
新車を投入した石原颯は一次予選、二次予選でともに2着。準決勝はロングまくりで完勝。上がり13秒2の好タイムを叩き出した。
「ずっと池田(憲昭)さんのフレームを使っていたんですが、自分のものを作ってしっかりポジションも出しました。感触は良かったです。オールスターにつながる走りはできたと思います」
朝倉智仁は4日間、最終バックを取って2連対。近況はほとんどのレースで主導権を握っている。
「今期は2班に降班してやり直そうと新しい気持ちで臨めています。前期は気持ちの面でダメなところもあったので、今期はしっかり走ろうと思ってます。やることはしっかりやれているんですが、詰めが甘いですね。もう少し上のレースを走れるようにしたいです。迷っている部分もあるので、いろいろな先輩方からアドバイスを頂いています。今回は村上(義弘)さんというレジェンドもいるので、少しお話させてもらいました。これからだと思っているので吸収できるところはしっかり吸収していきます」
村上義弘は満身創痍の状態でもベストを尽くして戦っている。
「(7月奈良F1の欠場は)昨年、手術した腹膜炎の切った部分がうずき出して走れる状態じゃなかった。いまは小康状態。様子を見ながらでハードなトレーニングはできていない。今年、オールスターのオリオン賞に選んでいただいて、自分の中でその期待にいいレースで応えられていないので、歯がゆい思いがある。今開催は本当に苦しかった。思い通り体は動いてないんですが、修正しながらやるしかないです」