• 岐阜競輪場 第37回共同通信社杯9/17〜9/20

インサイドレポート・シリーズ総評

ピックアップ GⅡ 岐阜 09/17

 東京五輪にも出場した新田祐大をはじめとしたS班5人を単騎の山口拳矢がまとめて面倒をみで優勝。7番手まくりで2段駆け態勢の北日本勢を越えたこともそうだったが、真後ろを追走した平原康多を半車身退けたことはさらなる衝撃だった。現在の獲得賞金ランクは8位。今後さらに厳しくなりそうな包囲網を打破したその先に、ヤングではないグランプリのステージが待っている。

松岡辰泰

松岡辰泰

 ビッグ初出場だった松岡辰泰は、同期の山口拳矢、寺崎浩平の活躍に感化されながら、自身も単騎の最終日にまくりで勝ち星を挙げた。

 「(ビッグ初出場での初勝利ですが)同期のみんなが強くて(山口)拳矢さんは決勝(優勝)に乗っているし、寺崎(浩平)さんも見せ場をつくっている。(9車立ては)2車多いだけでワンテンポのズレが致命的になってしまう。脚だけでなく、そういう組み立ての面でも改善していかないといけない。全体的にもっと底上げが必要だと思います」

渡部幸訓

渡部幸訓

 8月のオールスターでG1初勝利を飾っていた渡部幸訓は、今シリーズを着。ビッグ通算2勝目を挙げた遅咲きの38歳は、いまの充実ぶりにも舞い上がることはない。

 「20代ならべつですけど、もう38歳なのであとどれだけビッグに出られるかわからない。だから、半分は楽しみながら、半分は気持ちを入れて。追い込み選手は入れ込む感じの人が多いけど、自分はそうなるとあんまり良くないタイプなんで、ビッグでもわりと普段通りですかね。今回はみんな強いし、かなり収穫のある開催になりました。S班の守澤(太志)君に自転車の扱い方や体の使い方とかアドバイスをもらっていろいろと取り入れてみました。短い日にちしかなかったですけど結果として出せたのかなと」

野田源一

野田源一

 一次予選を8着で敗退した野田源一だが、2日目からは3連勝。42歳の個性派の自力での戦いにピリオドはあるのか…。

 「3日目までは動きたいところで動けてたけど、最終日は体が重たかった。(最終日の1着は)自力ってコメントを出してたんで、自分的には評価はできない。若い選手と戦っていくなかで日に日に体が重くなっていく。それを日々のトレーニングだったりで補っていくという感じですけど、これから上を目指すというとどうですかね。近いうちに後ろを回ることも、視野に入れていかないとっていうのもあるけど。自分の判断でできるのが(自力の)強みだし、1着も3回も取れた。まずはこのままいって、この先をどうするか考えたい」

鈴木庸之

鈴木庸之

 6月の高松宮記念杯で落車に見舞われた鈴木庸之は、初めて鎖骨骨折の怪我を負った。7月のサマーナイトフェスティバルで復帰して、これがビッグでは3場所目。10月には地元、弥彦での寬仁親王牌が控えている。

 「鎖骨をやってからダッシュ系の練習をやってない。新車の踏み出しが重いっていうのもあるけど、その影響もあると思います。でも、だいぶ戻ってきているし、そろそろダッシュ系の練習もしようかと。それができてくれば、また全然違ってくる」

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