• 伊東競輪場開設71周年記念椿賞争奪戦12/16〜12/19

インサイドレポート・シリーズ総評

ピックアップ GⅢ 伊東 12/16

 初日特選から3走オール3着の新田祐大と着で勝ち上がった深谷知広。ともに未勝利で決勝に進出した両者だっただけに人気が集中することはなかったが、見ごたえ十分のゴール勝負、2人の底力にファンは酔いしれた。

上田尭弥

上田尭弥

 上田尭弥は、二次予選で新田祐大の先行を7番手からのまくりでみ込んで金星。最終日に区切りの通算100勝を遂げてシリーズ3勝を挙げたものの、ワンランク上のステージを見据えて課題をあげる。

 「久々に持ち味の先行をしていない開催だった。自分としては不甲斐ない内容だった。先行が自分の持ち味なんで、先行でどこまでやれるか。(新田を)まくれたのは良かったけど、やっぱりG1を獲っている強い人とやる時は、あれじゃダメだと思うんで。脚的には4日間良かったのか、自転車が出たし反応も良かった」

渡邉雄太

渡邉雄太

 準決4着で惜しくも決勝進出はならなかった渡邉雄太は、最終日に先行策で勝ち星。続く地元、静岡のグランプリシリーズ(28日から)につなげた。

 「いつもあそこ(打鐘)で行かずに、結局キツいところで行ってたんで今日は(最終日)っていうのがありました。常に意識してるんですけど、自分のなかでは(いい仕掛けができた)。(3日間)積極性に欠けてたんで、最終日にそれができたんで良かった。伊東、静岡に向けて練習もしてたんで、次の静岡でも頑張ります」

内山雅貴

内山雅貴

 「毎日セッティングを変えてました」という内山雅貴は、シリーズを3着。最終日のまくりでようやく通算100勝にたどり着いた。

 「(通算100勝は)あんまり意識してなかったんですけど、お客さんが喜んでくれたんで良かったです。今開催だけじゃなくて、最近は調子がよろしくないので、早く本調子に戻したい。練習だったり、フレームだったりっていうのがあります。今回は深谷(知広)さんのフレームを借りたんで、次(28日から静岡)は自分のフレームに戻すかもしれません。時間があまりないんで、調子も速攻でつくります」

成田和也

成田和也

 目標不在。単騎だった最終日に成田和也が、大立ち回りを披露した。最終的に岡村潤をさばくと、渡邉雄の番手に飛び付いて2着。超一流の追い込みが存在感を見せた。

 「(最終日は)あそこから渡邉君が来たんで前に踏みました。(岡村を張ってから)キツかった。2日目(長島大介に付けていっぱいだった)がよぎって、このまま離れるのは嫌だった。今開催は頑張らなきゃいけないレースが続いていて、最終日にそういうレースができたんで良かった。ただ、(渡邉を)差せてないのが課題ですね。練習では自力の練習もしているけど、なかなか思うように上積みができない。(自力選手との)力の差を感じるんで踏ん張りたい」

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