阿部将の豪脚が炸裂
3着までがS級に特進する期末恒例の一戦。太田将成、金ヶ江勇気、道場晃規の3人が来期もA級で勝負駆けとなる。ただ、実際のところは来期のS級が決まっていてプレッシャーなく走れる選手の方が結果を出していることが多い。そこで、本命に推すのが阿部将大だ。先行基本の積極的なレースを意識するようになったのが功を奏して勢いが爆発的に加速。今期は優勝が遂に二桁に達した。長い距離を何度も踏み直せる強地脚は、今回のメンバーにあっても際立つ。不安は短走路での9車立てのレースは未知数という点のみか。阿部の番手なら金ヶ江にとって絶好のチャンス。まくりの破壊力では他の追随を許さぬものがあり、12月別府では今期5Ⅴ目をゲットしている。阿部と呼吸を合わせてS級復帰を決める。
今期は3連覇を含む5Vと池野健太もさすがの貫禄だ。自力自在戦が身上で、どんな展開にも対応。踏み出すと容易に止まらない。小堺浩二、大洞翔平の中部勢の加勢を得られればより戦いやすくなるが、単騎でやっても怖い。
坂本修一も柔軟な立ち回りとタテ脚のキレには定評がある。新鋭・志田龍の連勝を止めた10月高松決勝の走りは見事だった。後手を踏まずに組み立てていければ一発十分。
勝負駆けの太田に任されれば磯島成介も奮起しよう。磯島も先行にこだわる走りをするようになって躍進著しい。阿部と同様に主導権を握って太田と連独占を果たしたい。
南関単騎となった道場。地元で特進を目指すとなれば誰よりも燃えそう。ダッシュを活かした一撃に賭ける。