• 広島競輪場開設69周年記念ひろしまピースカップ12/9〜12/12

インサイドレポート・シリーズ総評

ピックアップ GⅢ 広島 12/09

磯島康祐

磯島康祐

 今期から1年半年ぶりにS級復帰を果たした磯島康祐。今シリーズは惜しくも準決進出を逃してしまったが、16年前期、後期、19年後期に続く自身3度目のS級で徐々に手応えをつかみつつあり、自らが進むべき方向性を定めている。

 「今年で5年目になるんですけど、富士市に冬期移動をしていて(渡邉)晴智さんにお世話になっています。初めの頃は同期の(渡邉)雄太とも一緒に練習していたんですけど、深谷(知広)さんが静岡にきてから雄太君はバンクに入るようになったので今は別ですけど、自分は変わらず晴智さんと街道でもがき中心に練習をさせてもらっています。『しっかり先行しつつ狙う時は脱力して狙え』っていう心構えを教えてもらいました。今回は(二次予選4着で)準決に乗れるかもって夢も見れましたし、行くところでしっかり行けているのでかなり収穫はありました。今回は3度目のS級なんですけど、初めて連続でS級点が取れたので、上がってもすぐに落ちていた今までとは違うかなって。勝負できているっていう手応えもつかめてきたのでもっと上で戦えるように頑張りたい」

島川将貴

島川将貴

 今シリーズの島川将貴は初日、2日目とまくり連発で2勝。準決は別線に警戒されて力を出し切れずに終わってしまったが、最終日もダッシュを生かした仕掛けで存在感を示した。

 「初日、2日目とまくりでしたけど、自分には先行とかまくりのこだわりはないので。タイミング次第で行ける時に行ければって思っています。準決も本当はカマしたかったんですけど失敗してしまって。最終日も結果的にまくりでしたけど脚を使った後にすぐ行けたので。もうちょっとセッティングを煮詰められれば良くなると思うので帰ってから少し見直します。一緒に練習をしている犬伏(湧也)君は強いので刺激を貰っていますね。先輩とか後輩とか関係なく、強い人が正解だと思っているのでちょっとでもいいところを吸収できるようにって。来年はまた110点前後までは戻したいですね。去年の10月くらいは110点くらいまでいったけど、パッと咲いてパッと散った感じなので。そこをキープできるようになりたいですね」

伊藤颯馬

伊藤颯馬

 年末にヤンググランプリを控えている伊藤颯馬にとっては今回は大事なシリーズだったはずで、大舞台につなげる走りをしようと4日間とも攻めの仕掛けを披露した。

 「本当はカマシの方が得意ですけど、相手が強い場合はそうも言っていられないので。初日、2日目とジャン先行でしたし、3日目は赤板から押さえて根田(空史)さんと踏み合いになりましたけどしっかり踏み切れたと思う。徐々にですけど最近はペースの作り方が分かってきたので、長い距離を行っても粘れるようになってきましたね。(8月)別府で完全優勝してから自転車のセッティングとかは全く変えていないので。ヤンググランプリまではもう少し時間があるので、しっかりと練習してもう少し脚力を上げられるように準備をしたい」

村上博幸

村上博幸

 今シリーズは惜しくも準決で敗れてしまった村上博幸だが、最終日は目標不在の単騎戦で意地の白星。2日目には目標が不在の窮地にも自らまくり気味に仕掛けており、タテ脚のキレが光っていた。

 「やっぱり自分たちは普段から近畿の強い選手に付けていて、こういうポイントがしんどいなっていうのが日頃からあったので、自分でやるときは試してみようと思っていました。徹底先行選手は不在でしたけど、自分の勘が働いたというか菊池(竣太朗)君が勝負すると思ったので。もう良くても悪くても行こうと思っていましたけど、車の出は良かったですね。最後は止まってしまった感じですけど。どうしても短い距離しか行けないですけど、一瞬のキレなら勝負できるかなって。今回は4日間通して良かったですね。2日目もそうですけど、3日目もコースがなかっただけで、二の脚のたまり方からして良かったですね。今年はもうこれで終わりで、16日にプレート除去手術をする予定なので、また一から作り直しですね。まだまだ年齢に負けないように頑張ります」

ページトップへ