• 青森競輪場 施設整備等協賛競輪4/28〜5/1

インサイドレポート・シリーズ総評

ピックアップ GⅢ 青森 04/28

 S班不在のなかで行われた今シリーズ。主軸と思われた吉田有希は3連勝で決勝へと駒を進めたが、地元勢の意地の前に決勝は大敗を喫した。波乱の多かったシリーズを象徴するように、決勝戦を制したのも、6番車のユニフォームを身に纏った河端朋之だった。

小川丈太

小川丈太

 小川丈太は初日7着で勝ち上がりこそ逃したが、しり上がりに調子を上げて1勝を含む2連対。最終日は単騎でまくり上げ、次につながるレースを披露した。

 「だんだんよくなっていきましたね。開催中に吉田有希君にセッティングを見てもらってよくなりました。元々仲がよかった訳じゃないんですけど、彼の兄の昌司と僕が同期で、そのつながりで話す機会があって。ほとんど丸投げで好きにいじってって言ったら、ハンドルのところを微調整してくれて、かなりよくなりましたね。もう少し修正できるところがあると言ってたので、それは帰ってからいじってみようと思います」

小原丈一郎

小原丈一郎

 小原丈一郎の地元G3は、二次予選敗退。ただ、3日目は別線の番手に飛び付き捌いて2着。徹底先行のイメージがあるが、それだけではないというところも見せた。

 「(最終日は)きつかった。太田君にかなり踏まされて、出切って整えようと思ったら藤井さんがすかさず来て。合ったところでヨコをやろうと思ったけど、何もできなかった。ヨコは意識して取り入れてる訳じゃないし、苦し紛れでやっただけ。3日目もとっさに体が動いて、捌いたってよりも、ヨコに振っただけ。基本は先行だし、ヨコは本当に奥の手として取っておきたいですね」

鈴木庸之

鈴木庸之

 ヘルニアが再発して長期欠場を余儀なくされた鈴木庸之が、186日ぶりに実践の場に帰ってきた。まだまだ本来の動きには程遠いものの、復活への第一歩を踏み出したのは事実。まずはF1戦で勘を取り戻し、必ずやビッグレースの舞台に戻ってきてくれるだろう。

 「7車立ては隙が多いし大丈夫だと思う。上に行くためには7車立てが主戦場になるし、こういうところを勝っていかないと。3カ月で体の周期が変わるって言われてるんですけど、あと2カ月くらいはかかりそうな感じ。夏くらいには踏めてるって感覚が出てくると思うんですよね。そこからやりたい練習ができるようになってくる。今は力を出し切れる体を作るための練習。土台作りですよね。暖かくなって体が動くようになって、そこからですね」

山岸佳太

山岸佳太

 4度目のG3制覇へと挑んだ山岸佳太。吉田有希とのタッグが人気を集めたが、地元勢の二段駆けの前に屈して結果は4着。同県の超新星との初連係をこう振り返った。

 「地元勢の気迫にやられました。地元勢と逆の車番なら自分たちも突っ張っていた。突っ張られた後も、(吉田)有希が頑張って併走していて、あそこに追い上げても良かったけど、自分たちも併走になるし、有希が不発になった後にその上をまくるのは厳しい。今後、有希も今日(決勝)みたいなレースが増えていくだろうし、そういう時にどうやって援護してあげるかは2人の課題」

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