• 小松島競輪場開設72周年記念阿波おどり杯争覇戦6/30〜7/3

インサイドレポート・シリーズ総評

ピックアップ GⅢ 小松島 06/30

 地元勢4人と松浦悠士が勝ち上がった中四国勢の決勝は、3車の太田竜馬ラインと松浦、室井健一の2つに分かれたが、最先着は松浦の3着。「(中四国勢が)こんだけいて(誰も)優勝できないっていうのは残念ですね…」と、松浦は肩を落とした。地元勢が上位を独占して大団円を迎えた昨年のようにはいかなかった。

犬伏湧也

犬伏湧也

 昨年5月にデビューした犬伏湧也は、順調にS級までの階段を昇り、初の地元記念を1着で3勝をマークした。一次予選では師匠の阿竹智史とワンツー。4走すべてバックを取り、最終日は別線にレースをさせない突っ張り先行でインパクトを残してシリーズを締めた。

 「師匠も大師匠(小倉竜二)も決勝に乗っているんで、自分も決勝に乗りたかった。だけど、(二次予選で連係した)松浦(悠士)さんと師匠にはいろいろアドバイスをいただいて勉強になりました。悔しいっていう気持ちが一番上にあるし、その気持ちを忘れると今後の伸びしろがない。サマーナイトフェスティバル、オールスターがあるんで、落ち込んではいられない」と、まだまだ強くなる犬伏は前を向いた。

川口雄太

川口雄太

 犬伏同様に初めての地元記念となった川口雄太は、在所ナンバーワンの犬伏と違いチャレンジでの優勝歴はなく、A級での初優勝まではおよそ4年半を費やした。それでも前回の久留米では、通算3回目の優勝でS級初V。弾みをつけて臨んだ今シリーズは二次予選敗退も、最終日に勝ち星を挙げた。

 「二次予選を勝ち上がりたかった。思ったよりも力を出せなかったし、緊張もあったりで弱かった。自分は犬伏君、太田(竜馬)君とは違う。オヤジ(秀人・57期)よりも先にクビになるんじゃないかって言われてた時もあった(笑)。競輪がタテ脚だけの競走だったら、とっくにクビになっていたと思います。実力でいまの点数があるわけじゃないので、泥臭くやってかないと」

原田研太朗

原田研太朗

 前回の高松宮記念杯では2日目に白虎賞まで進んでいた原田研太朗は、一次予選スタートでまさかのシンガリ惨敗。その後も立て直すことはできず、未勝利に終わった。

 「(自分の感じが高松宮記念杯と)全然違った。カラ回りしていた。上積みを求めて(練習を)やったんですけど、オーバーワークだった。後ろに付いてくれた人には、4日間申し訳なかった。ダメージがすごくあるので、とにかく疲れを取りたい。しっかり取り切ってサマーナイトフェスティバルに向かいたい」

久米良

久米良

 追加配分の地元記念だった久米良は、「(S級)1班でこの記念を走ることの難しさをわかっているので、追加であっても責任感を持って走ります」との前検日の言葉通り、丁寧にシリーズを走り抜いた。

 「(最終日は)アイツ(犬伏湧也)の強さが際立ってましたね。制御することよりも出し切ることだけを考えてっていう感じでした。自分は先輩からもそうですけど、後輩の太田(竜馬)君、犬伏君から教えられることがたくさんある。学ぶことしかなかった。自分もレベルを上げておかないと」」

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