• 小田原競輪場開設73周年記念北条早雲杯争奪戦8/25〜8/28

インサイドレポート・シリーズ総評

ピックアップ GⅢ 小田原 08/25

守澤太志

守澤太志

 準決2個レースで南関勢が上位を独占。大挙6人が決勝に進出した。番組の偏りのあおりをもろに受けたのは、同じ東日本地区のS班、守澤太志。和田真久留を止められず大きくバランスを崩した準決では、落車に至らなかっただけでも驚きだったが、そこから立て直して4着。そのパフォーマンスからしたら、目標のない最終日に、町田太我をとらえたのも当然だったのかもしれない。

 「人の後ろの方がもっと細かい判断をしている。(最終日のように)自力の時は大ざっぱでいいかなっていうのがあります。(初日から)3日間、買ってくれたお客さんに迷惑を掛けてしまった。だから、最終日は絶対に1着っていう思いでした。(二次予選、準決で別線の)強い人とあたった時でも勝ち切れるように。SSの僕から売れてたんで」

 6月にあっ旋が止まりながらも、5月ダービー、8月オールスターでともに3着の表彰台。獲得賞金ランクも5位で3年連続のグランプリ出場も有力だが、初戴冠でのグランプリをファンも待ち望んでいる。

北井佑季

北井佑季

 3場所連続の完全Vで5月に特進した北井佑季にとっては、地元の今シリーズが初のグレード開催。結果を求められる初めての9車立てで1着。甘さを露呈したところもあったが、それ以上のインパクトを与えるパワーで、名前を売った。

 「いままでは7車立てしか経験がなくて、2車多いし、4分戦ってなるといろんな展開も考えられる。(準決は別線の)切り方もうまかったし、いままでにないスピード感で来られた。そういう時に自分が緩めて、引いて立て直せばもっと有利に戦える。突っ張りもあるって相手に思わせられることも、武器になる。準決は後ろに郡司(浩平)さんを連れていたので、絶対に突っ張るって考えしかなかった。そうじゃなくて、柔軟な組み立ても必要だと思います。ただ、基本的には400バンクなら2周、33バンクなら2周半を、突っ張って逃げ切れる脚はつけていきたい」

内藤秀久

内藤秀久

 地元勢4人が優出したものの、そこには内藤秀久の名前はなかった。「昨日(準決)は悔しさがあって、明るくなかった」と、沈んだ気持ちを奮い立たせて最終日の1着につなげた。

 「(最終日は)最低限、勝ち切れたんでうれしい。毎日セッティングも違ったし、日に日に疲れも増してきた。これからは年との戦い。電気治療器とかを使ってケアをすることも1つキーになってくる。2日目以降の調整ですね。(前回のオールスターの落車の影響は)正直、まったく関係ない。(落車の)怖さもないです」

藤原俊太郎

藤原俊太郎

 前回の岐阜で3連勝。完全VでS級初優勝を飾った藤原俊太郎は、“勝負の開催”と位置づけて気持ちを入れたが、2日目の二次予選、3日目ともに大敗を喫した。

 「(今シリーズは)初日が良かったけど、2日目からは…。意外と通用するかと思ったけど、甘くなかった。(別線に警戒されたりも)増えてくると思うし、いかに大きい着を取らないようにするか。トップスピード、持久力だったりもそうだけど、それ以外にもやっていかないと。脚力があって損はないんで」

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